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奇跡講座(奇跡のコース)マニュアル編26 本文
26. 神には直に到達することができるのでしょうか
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確かに、直に神に到達することができます。
神と神の子の間に何の距離もありません。
神に対する自覚は、全ての人の記憶の中にあるし、神の言葉は全ての人の胸に刻まれています。
しかし、この自覚や記憶が、真理への防壁の全て取り除かれたと所でのみ、認識の敷居を超えて現れることが可能です。
こうした状態に達した人がどれだけいるでしょうか。
だからこそ、ここにこそ、神の教師たちの役割があります。
その人たち自身も、今のところ必要な理解を達成してはいませんが、その人たちは他の人たちとつながりました。
このことが、その人たちを世界から区別しています。
そして、これが、その人たちと共に他の人たちをも世界を後にすることが可能にします。
一人では、その人たちは無です。
しかし、その人たちがつながり合うことの中に、神の力があります。
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直に神に到達し、この世界の制限の痕跡を一つも保ち続けることなく、自分自身の本来のアイデンティティーを完全に思い出した人たちもいます。
その人たちは、教師たちの教師と呼ぶことが出来ます。
なぜなら、その人たちはもはや目には見えなくとも、今でもその姿を思い浮かべ頼りにすることは出来るからです。
そして、その人たちは姿を現す事が助けになる時や場所には姿を現すでしょう。
そのような出現を怖がる人たちには、その人たちの想念を与えてくれます。
誰一人、彼らに呼びかけてそれが無駄になる人はいません。
それに、誰一人、その人たちに気づかれていない人はいません。
全ての必要なことはその人たちに分られていて、全ての間違いはその人たちに認識され、見過ごされています。
そのうち、こうしたことが理解される時が来ることでしょう。
それまでの間、その助けを求め、その人たちを頼りにして、他でもないその人たちの名によって全ての事を求める神の教師たちに対し、その人たちは自分の贈り物の全てを与えます。
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時には、神の教師たちがほんの一瞬、神との直の一体感覚を体験することがあるかもしれません。
この世界では、それが持続するということはほとんど不可能でしょう。
そうしたことは、たぶん、膨大な専心と献身の後に勝ち取ることあり得るし、その後は地上での生活のかなりの時間、それを維持できるかもしれません。
しかし、これは実に稀なことなので、現実的なゴールだと見なすことはできません。
もし、それが起こるなら、それは構いません。
もし、起こらないなら、それでも構いません。
この世界のあらゆる状態は、全て幻想でしか有り得ません。
もし、神に直に到達しているという自覚が持続していたなら、 身体は長くは維持できないでしょう。
後に残る人たちに手助けするためにのみ 身体を横たえた人たちは、実に僅かしかいません。
そして、その人たちが必要としているのは、いまだに囚われの身で眠りの中にいる協力者たちです。
この人たちが目覚めることで、神の声が聞こえるものとなるからです。
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そうであるなら、数々の制限があるからといって絶望してはなりません。
あなたの機能は、そうしたものから脱出することであり、それを持たずにいることではありません。
もし、苦しんでいる人たちに耳を傾けてもらいたいなら、あなたはその人達の言葉で話さなければなりません。
もし、救い主になろうとするのなら、どんなことから脱出する必要があるのかを理解しなければなりません。
救済とは、理論上のことではありません。
問題をよく見て、その答えを尋ね、答えが与えられた時には、それを受け入れなさい。
それに、その答えの訪れを長く待たされることもないでしょう。
あなたが受け入れることの出来る助けは全て与えられ、あなたが必要としているもので満たされないもの一つもありません。
それでは、あなたに達成できる準備ができていないゴールについては、心配しないようにしましょう。
神は、今あなたがいる処であなたを受け入れ、歓迎しています。
あなたに必要なのはこれだけだというのに、これ以上何を望むことが出来るでしょう。
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