奇跡講座（奇跡のコース）マニュアル編29 本文

 

29. その他について

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このマニュアルは、教師と生徒、その両人が尋ねるかもしれない質問の全てに答えようとするものではありません。

事実、テキストとワークブックの中の主な概念のいくつかの手短に要約という形で、比較的明快なものをいくつか取り上げているだけです。

テキストとワークブックのどちらの代わりになるものではなく、単なる補足に過ぎません。

教師のためのマニュアルと呼ばれてはいますが、教師と生徒を隔てているのはただ時間のみであり、両者の違いはその定義から言っても一時的なものだということを、覚えておく必要があります。

場合によっては、ある生徒にとってはこのマニュアルを最初に読むほうが役に立つかもしれません。

あるいは、他の生徒は、ワークブックから始めたほうがいい人もいるでしょう。

さらに他の人たちは、テキストでよりもっと抽象的なレベルから始める必要があるかもしれません。

 

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どれがどれに当てはまるのでしょうか。

ただ祈るだけの方が益になる人は誰でしょうか。

まだ多くを学ぶ準備ができていないので、微笑んでもらうだけでいい人は誰でしょうか。

誰一人、こうした質問に一人で答えようとするべきではありません。

まさか、このことに気づかずにここまできたという神の教師は一人もいないでしょう。

このカリキュラムは個人個人に即したものとなっていて、その全ての側面が 聖霊の格別の配慮と指導のもとにあります。

尋ねなさい。

そうすれば、 聖霊は答えてくれるでしょう。

その責任は 聖霊にあり、 聖霊だけがそうした責任を担うのに適しています。

そうすることが、 聖霊の機能です。

聖霊に質問を尋ねることがあなたの機能です。

あなたは自分ではほとんど理解していない決断について、責任を取りたいと思うでしょうか。

あなたには、間違いを犯すことが有り得ない教師がついていることを喜びなさい。

その存在の答えは常に正しいのです。

あなたは、自分の答えについてそのように言えるでしょうか。

 

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聖霊に決断をまかせる頻度を少しずつ増していくことには、もう一つ有利な点があり、それはとても大切な利点です。

もしかすると、あなたはこの側面について考えてみたことはないかもしれませんが、それが重要であることは明らかです。

聖霊の指導に従うとは、自分自身を罪悪から赦免してもらうことです。

これが贖罪の真髄です。

これが、このカリキュラムの核心です。

自分自身の機能ではないものを奪っていると思い込むことが、恐れの基盤です。

あなたの見ている世界全体に、自分がそれを行ったという幻想が反映されていて、それが恐れを避けることが出来ないものとしています。

したがって、その機能をその持ち主に戻すことが、恐れから逃れる道です。

そしてこうすることが、愛の記憶をあなたに戻すことになります。

そうであるなら、 聖霊の導きに従う必要があるのは、単に自分が力不足だからであるとは考えてはなりません。

それは、あなたにとって地獄から抜け出す道なのです。

 

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ここにまたしても、このコースの中でたびたび言及された逆説があります。

「私は自分だけでは何一つ出来ない」と言うことは、全ての力を手に入れることです。

とはいえ、これは逆説だと見えるだけです。

神が創造したままのあなたは、全ての力を所有しています。

あなたが自分自身を表すものとして作り出した形には何の力もありません。

聖霊は、あなたについての真実を知っています。

あなたが作り出した形は、それを知りません。

ところが、明らかに全く無知であるにも関わらず、自分は全てを知っていると思い込んでいます。

というのは、あなたがそういった信念をそれに与えたからです。

これがあなたが教えていることであり、その形を維持するために作り出されたこの世界が教えていることでもあります。

しかし、真実を知っている教師は真実を忘れてはいません。

その存在が決断することは、少しも攻撃がないので、全ての人たちに恩恵をもたらします。

したがって、罪悪を想起させることは出来ません。

 

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自分が所有していない力をあると思い込む人は、自分自身を欺いています。

しかし、神から授かった力を受け入れるとは、ただ自分の創造主を認め、創造主からの贈り物を受け入れることに他なりません。

しかも、創造主からの贈り物には制限もありません。

自分のために決断してくれるように 聖霊に求めるということは、単に自分が真に受け継いでいる賜物を受け入れるということに過ぎません。

これは、 聖霊に助言を求めずには、何も語れないという意味でしょうか。

いいえ、全くそうではありません！

そうであるなら、実用的ではなくなります。

この奇跡のコースの教えは、実際に役立つことを最も配慮しているからです。

もし、あなたが、時と場合に応じて出来るだけ助けを求める習慣を身につけておけば、自分に必要な時に智慧を与えてもらえると確信できます。

毎朝このために心の準備をし、一日を通じて神を思い出すように心がけ、実行できそうな時には 聖霊に助けを求め、その晩には指導してもらったことを感謝しなさい。

そうすれば、あなたが確信できるようになる根拠が本当に十分あります。

 

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聖霊は、あなたの言葉を頼りにしてはいないということを決して忘れないようにしなさい。

聖霊は、あなたが心の奥底からの願いを理解して、それに答えています。

ということは、あなたの攻撃があなたにとって魅力的であり続けている間は、 聖霊も悪を持って応じるという意味になるでしょうか。

そうではありません！

なぜなら、神は、 聖霊にあなたの心の奥底からの祈りを 聖霊の言語に翻訳する力を与えたからです。

聖霊は、攻撃とは助けを求める呼びかけだということを理解しています。

だから、それに応じて助けをもって応えます。

もし、神があなたの言葉で神自身の言葉が置き換えられることを容認するとしたら、神は残酷だということになります。

子を愛する父は、その子が自分自身を傷つけたり、自分で自分の身を滅ぼすような選択をするようなことはさせません。

子供は自分が傷つくような選択するかもしれませんが、その子の父はそれでも我が子を守ろうとします。

あなたの父は、それよりも遥か深く自分の子を愛しているのではないでしょうか。

 

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あなたは神を完成させるものであり、あなたは神の愛そのものである、ということを思い出しなさい。

そして、あなたの弱さが神の強さであることを思い出しなさい。

ただし、これを軽率に読み間違えてはなりません。

神の強さがあなたの内にあるというのなら、あなたが自分の弱さだと知覚しているものは幻想に過ぎません。

そして、その通りであることを証明する手段を、神はあなたに与えています。

全てのものを神の教師に求めなさい。

そうすれば、全てのものがあなたに与えられます。

しかも、それは未来において与えられるのではなく、ただちに、今すぐに与えられます。

神は待つということをしません。

待つということは時間を示唆しますが、神は時間を超越しているからです。

あなたの愚かな形象の数々、自分の脆弱さの感覚や危害に対する恐れ、危険な夢や間違って選択など、忘れてしまいなさい。

神はご自身の子だけを知っており、子は今も創造されたままに存在しています。

私は自信を持って、あなたを神の子に委ねます。

そして、そうであるがゆえに、私はあなたに感謝します。

 

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そして今、あなたが行なう全てにおいて、あなたに祝福があることを願います。

世界を救うために、神はあなたからの助けを頼りにしています。

神の教師よ、神はあなたに感謝を差し出します。

そして、あなたが神から運んでくる恩寵の中で、全世界は静けさに包まれます。

あなたは、神が愛する子であり、あなたに定められているのは神の声を世界中で聞かれるものにし、時間の内にあるあらゆる物事を閉じ、目に見える光景の一切を終わらせ、移り変わるものの全て取り消すための手段となることです。

目に見えず耳にも聞こえないが確かに存在している世界が、あなたを通して招き入れられます。

あなたは、神聖なる存在であり、あなたの光の中で世界はあなたの神聖さを映しています。あなたは、孤独ではなく、友なきものでもないからです。

私は、あなたに感謝を捧げ、神のためのあなたの尽力につながります。

それは、私のためのものでもあり、私と共に神に向かって歩んで行く全ての人たちのためのものでもあることを、私は知っています。

アーメン

 

奇跡講座（奇跡のコース）マニュアル編の目次

マニュアル編(教師のためのマニュアル)目次

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、各目次

テキスト編 1章～31章 目次

ワークブック編 レッスン1～365 目次