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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編10章 ｢病気の偶像」より10-5本文
10章10-5-1 神を否認すること（その1）
ACIM-Text- chapter10-5-1
病気の神の儀式は奇妙な上に、かなり厳しいことを要求します。
喜びは絶対に許されず、憂うつな気分でいることが病気の神に対する忠誠心のしるしだからです。
憂うつな気持ちになるのは、「あなたが神を否認する」と誓ったことを意味します。
神を冒涜することを恐れる者は沢山いますが、それが何を意味するかは理解していません。
その人たちは、「神を否定するとは自分自身の真のアイデンティティーを否定すること」だとは悟っておらず、この意味において確かに罪の報いは死だといえます。
極めて文字どおり、生命を否認すればその反対のものを見て取ることになります。
というのも、どのような形であれ否認することは全て、あるものをそうでないものと取り替えるということだからです。
実際は、誰もこれはできないのですが、あなたが自分にはできると見て、すでにそうしたと信じていることには論争の余地もありません。
ACIM-Text- chapter10-5-2
しかし、神を否定すると、その結果として必然的に投影することになります。
そして、「あなたは自分自身ではなくて、他の者が自分に対してそうした」と信じるようになるということを忘れてはなりません。
あなたは自分の伝えたメッセージを受け取らさるを得ないのです。
それはあなたが望むメッセージだからです。
あなたは兄弟たちが自分に伝えてくることで、その兄弟たちを判断すると信じているかもしれませんが、あなたは自分で伝えるメッセージで兄弟たちを判断しています。
自分が喜びを否認していることを、兄弟たちのせいにしてはなりません。
さもないと、兄弟たちの中にこそ、あなたに喜びをもたらしてくれる火花があるのに、それが見えなくなります。
そうした火花はないと認めると、憂うつさを感じてしまいます。
あなたが自分の兄弟たちにその火花はないと見る度に、神を否定していることになるからです。
ACIM-Text- chapter10-5-3
神を否認すると忠誠を誓うのが 自我の宗教です。
病気の神が、健康を無視するようにと強要するのは言うまでもありません。
健全であるとは、病気の神が生き残るのに真っ向から反抗することだからです。
しかし、これがあなたにとって何を意味するか、よく考えてみなさい。
病気でない限り、自分で作り出した神々を持ち続けるはずがありません。
病気の時しかそのような神々を望むことは有り得ないからです。
では、神を冒涜するとは、神を破滅させるのではなく、自滅的になることです。
これは、あなたは病気でいるために、自分自身を知らないでいるつもりだということを意味します。
あなたが作り出した神は、このような捧げ物を強要します。
それは、自分が正常でない心の状態で作り出した神なので、そのような神は正気を逸した想念そのものです。
そのような神にはたくさんの形があり、色々な違うもののように思えるかもしれませんが、「神を否認する、という一つの想念」に過ぎません。
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病気と死は、神の意志に反して神の子の心に入り込んだように思えます。
「神を攻撃した」ことが、神の子に自分には父親がいないと思わせ、その憂うつさから自分で憂うつの神を作ってしまいました。
このようなものを喜びに取って変えたというのも、神の子は創造主であったとはいえ、その前にまず自分が創造されたという事実を受け入れようとしないからです。
けれども、神の子は、自分にとって唯一の援助者たる父なくしては、本当にどうすることもできません。
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わたしが前に述べたことですが、あなたは自分自身では何もできません。
しかし、あなたは自分自身で成りたっているのではありません。
もし、成りたつのだったら、自分で作り出したものは真実だということになり、それから決して逃れられないでしょう。
あなたが自分を作り出したのではないからこそ、何一つ心配する必要はありません。
あなたの神々は取るに足りません。
父はそのようなものを創造しなかったからです。
あなたには自分の創造主に似ていない創造主たちを作れません。
それは、創造主がご自身に似ていない神の子を創造したはずがないというのと同じことです。
創造とは分かち合うことであるなら、それ自体に似ていないものを創造することは有り得ません。
あるがままの姿を分かち合えるだけです。
憂うつさは孤立することから生じます。
したがって、それは創造されたはずはありません。
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神の子よ、あなたは罪を犯してはいません。
ただかなり思い違いをしてきただけです。
けれども、こうしたことは訂正でき、神はあなたを助けます。
それは、あなたが神に逆らって罪を犯したはずがないと分かっているからです。
あなたは神を愛したからこそその神を否定したのであり、もし、分が神を愛していると認めたら、神を拒めるはずがないと分かっていました。
したがって、神を否認するとは、あなたは神を愛しており、神に愛されていると分かっているという意味です。
自分が何かを否定するとは、かつてそれを知っていたに違いないのだということを思い出しなさい。
そして、もし、否認することを受け入れるなら、それの取り消しも受け入れることができます。
ACIM-Text- chapter10-5-7
あなたの父はあなたを否定してはいません。
報復をすることもありません。
ただ、あなたに戻るようにと呼んでいるのは確かです。
あなたの呼びかけに神は答えてくれていないと思うときには、あなたが神の呼びかけに答えていないということです。
神は神の子を愛していので、神の子としてのアイデンティティーのあらゆる部分からあなたを呼んでいます。
もし、あなたが神の言うことを聞くなら、神はあなたに答えたということなので、正しく聞けばそれが分かってくるでしょう。
神の愛は自らが創造したあらゆるものの中にあります。
神の子は至る所にいるからです。
あなたの兄弟たちを平安な思いで見なさい。
そうすれば、神はあなたからの捧げものに感謝して、あなたの胸の中を神の思いで一気に満たしてくれるでしょう。
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