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奇跡講座(奇跡のコース) マニュアル編0本文
0.序文
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この世界の考え方によると、教えることと学ぶことの役割は、実際に逆になっています。
その役割の逆転は、特徴なものだといえます。
あたかも、教える者と習う者が分離しており、教える者は自分自身に対してではなく学ぶ者に何かを与えているかのように、思われています。
さらにまた、教えるという行為は、人が自分の持てる時間の比較的短い間のみそれに携わる特別な活動であるように見なされています。
これに反して、この奇跡のコースは、教えるとはまさしく習うことであり、したがって教える者と学ぶ者は同じであるということを強調しています。
もう一つ強調しているのは、教えるということは絶え間なく続くプロセスであること、それは一日中あらゆる瞬間に行われており、眠っている最中にも続いているということです。
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教えるとは実証することです。
ただ二つの思考体系があり、あなたは、いつでもそのうちのどちらか一方を真実だと信じているということを実証しています。
あなたが実際に行動として示していることから他の者たちは学び、同じくあなたも学ぶことになるのです。
問題はあなたが教えるかどうかではありません。
それについては選択の余地はないのです。
この奇跡のコースの教えの目的は、あなたが何を学びたいのかに基づいて、何を教えたいかを選択できるように、その手段を提供することだといってもいいかもしれません。
あなたは他の誰かに与えることはできません。
ただ自分自身に与えられるだけであり、そしてこのことを教えることを通して学ぶのです。
教えることは、あなたが何を信じているかを証明するように、証人たちに呼びかけることに他なりません。
これは回心するための一つの方法です。
これは言葉だけによって成されるものではありません。
どのような立場にいるにせよ、必ず、それはあなたにとって自分とは何であるかを教え、そして他者とはあなたにとってどんな存在であるかを、あなたが他者に教える機会となるに違いありません。
それ以上のことではなく、決してそれ以下のことでもありません。
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したがって、あなたが設定するカリキュラムは、あなたが自分をいかなる者だと思っているか、および、他者とはあなたにとってどんな存在であると信じているか、ということにより決定されます。
正式に教える状況にある時は、こうした問いは、自分が教えていると思っている事柄には全く何の関連もないかもしれません。
しかし、どんな状況に含まれるいかなる内容であれ、あなたが真に教えるもののため、すなわち真に学ぶもののために使われないということは有り得ません。
このためには、あなたが教える言葉がどのような言葉で述べられるかということは全く重要ではありません。
それが教えと一致する場合もあるかもしれないし、一致しない場合もあるかもしれません。
あなたが語ることの根底に潜んだ教えそのものを、あなたがあなた自身に教えることになるのです。
教えるということは、ただ自分自身について信じていることを強化するにすぎません。
その根本的な目的は、自己不信を少なくすることです。
これは、あなたが護ろうとしている自分というものが実在する、という意味ではありません。
しかし、あなたは自分で実在していると思っている自分をあなたは教えるということは、確かに意味しています。
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これは避けられないことです。
このことから免れる道はありません。
それ以外のことが有り得るはずがないのです。
この世界のカリキュラムに従っている者、ここにいる者は誰もが全て、その一人ひとりが、自分が本来の自分の本性ではないものだと、ただただ自分自身に確信させるためにのみ教えていて、自分で自分の心を変えるまでは必ずそのカリキュラムに従っているものです。
ここの中にこそ、この世界の目的があります。
それなら、今のもの以外のいかなるものが世界のカリキュラムになり得るでしょうか。
絶望と死の他には何も教えてくれないようなこんな絶望的で閉ざされた学びの状況に、神は自分の本性を教える教師たちを送り込もうとしています。
そして、その教師たちが、喜びと希望に満ちた神のレッスンを教えを教えるにつれ、その人たちの学びは遂に完了することでしょう。
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神の教師たちがいなければ、救われるという希望はほとんど持てないでしょう。
なぜなら、罪の世界が絶えず実在しているかのように思えることになるからです。
自分を欺いている者は、欺くことしか出来ません。
というのも、その人たちは自ら欺くことを教えざるを得ないからです。
これが地獄でなくて、何が地獄というのでしょうか。
これは神の教師たちのためのマニュアルです。
その人たちは完全無欠ではありません。
そうであったなら、その人たちがここには居るはずはないでしょう。
しかし、ここで完全になることがその人たちの使命です。
したがって、その人たちは完全性を習得するまで、そのことを実に多くの方法で、何度も何度も繰り返し、教えます。
習得した後は、もはやその人たちの姿は見えなくなります。
とはいえ、その人たちの想念というものは、永遠に強さと真実の源として残るでしょう。
その人たちはいったい誰なのでしょうか。
どのようにして選ばれたのでしょうか。
何をするのでしょうか。
どのようにして、その人たちは、自分自身の 救済と、この世界の 救済を成就するのでしょうか。
このマニュアルは、こうした疑問に答えようとしています。
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