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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編12章 「 聖霊のカリキュラム」より
12章12-5 正気のカリキュラム
ACIM-Text- chapter12-5-1
ただ愛だけが強さです。
愛は分割されていないからです。
強い者は攻撃する必要があるとは思わないので、攻撃などしません。
自分の心に攻撃するという想念が浮ぶ前に、あなたは自分自身を弱々しいと見て取ったに違いありません。
自分自身を攻撃し、その攻撃は効果的だったと信じたので、自分は弱っているものと見ます。
もはや、自分自身と自分の兄弟たちは同等だとは見て取らず、自分のほうが弱いものと見なし、自ら作った境遇を「平等なものにしよう」と試みます。
そうするためにあなたは攻撃を使うのですが、それは攻撃で首尾よく自分を弱めたと信じるからです。
ACIM-Text- chapter12-5-2
だから、あなたが、自分は傷つけられることのない状態にあると再認識することは、正気を回復するのに非常に重要です。
もし、自分は傷つけられないということを受け入れるなら、攻撃には何の効力もないと認めることになるからです。
あなたは自分自身を攻撃したとはいえ、実際には何も起こらなかったと実証するようになります。
したがって、攻撃することで、あなたは何もしてはいないのです。
一旦こうしたことをあなたが悟ると、もはや攻撃には何の意味もないと思うようになります。
それは役に立たず、自分を護ることなどできないということがはっきりしているからです。
さらに、自分は傷つけられることのない状態にあると再認識することには、否定的な価値以上のものがあります。
自分自身に対する攻撃があなたを弱めることなどできなかったとすれば、あなたは今でも強いということです。
したがって、自分の力を確立するために、自らの境遇を「平等にする」必要もないのです。
ACIM-Text- chapter12-5-3
あなたは、自分自身を攻撃しても何の影響もないと気づくまでは、決して攻撃は全く無益なことだは悟らないでしょう。
というのも、他の者たちはもし攻撃されていると知覚したならそれに反応することは確かであり、あなたがその人たちを攻撃しようとしているのなら、そうした反応には攻撃を強化することだと解釈するのを避けられないからです。
あなたが、そうした強化を全て取り消せる唯一の場は、あなた自身の中にあります。
自分で攻撃する最初の的は、いつもあなたであるわけであり、もしこれを全然しなかったなら、そのような攻撃の結果として生じることなど何も無いはずです。
ACIM-Text- chapter12-5-4
聖霊の愛こそがあなたの力となります。
あなたの愛は、分割されていて真実ではないからです。
あなたがそれを攻撃するのなら、自分の愛を信用できません。
分離した心では、完全な愛というものを学ぶことはできません。
なぜなら、分離した心は、自らを集中力のない学習者にしているからです。
あなたは分離を永久的なものにしたがっていましたが、それは創造の特徴などをただ自分自身の趣旨で保ちたいと望んでいたからです。
けれども、創造はあなたによるものではなく、集中力のない学習者たちが特別な教えを必要としているのは確かでしょう。
ACIM-Text- chapter12-5-5
極めて文字どおり、あなたは学習のハンディキャップを背負っています。
あなたの学習技能にはあまりにも損なわれた領域が見られるので、あなたの限られた才覚を凌駕できる教師により、持続的に提供される明確な指示のもとでしかあなたは進歩できません。
あなたは自分一人では学べないので、その教師があなたの才覚となります。
あなたが自分自身を置いた学習状況は手に負えないものであり、この状況では、あなたが特別な教師と特別なカリキュラムを必要とします。
集中力のない学習者たちは教師としてはいい選択ではありません。
それはその当人たちにも他の誰かにとっても言えます。
あなたはそのような学習者たちに、それに従えば自分たちの限界から逃れられるというカリキュラムを設定してくれるようにと、頼りにすることはまずないでしょう。
もし、その人たちが、自分たちの力に及ばないものは何なのか、それを理解しさえすれば、不利な立場にたたされることはないのです。
ACIM-Text- chapter12-5-6
あなたには愛の意義がわかっていません。
だから、それがあなたにとって不利になります。
自分で理解していないことを自分自身に教えようとしてはなりません。
また、自分のゴールが明らかに失敗した場所に、カリキュラムのゴールを設定してはなりません。
あなたの今までの学習目標は「学ばない」ということだったので、これが学びの成功へと至るはずがありません。
自分が学んでいないことを転移することはできません。
そして、普遍化する能力が損なわれることは、学習の致命的な失敗です。
学ぶことに失敗した者たちはに、あなたは学習補助教材とは何のためのものかをあなたは尋ねようとするでしょうか。
その人たちには分かっていません。
もし、その人たちが補助教材を正しく解釈できたとしたも、彼らはその補助教材から学んでいたはずでしょう。
ACIM-Text- chapter12-5-7
私が述べておいたことですが、 自我の規則は「探せよ、されど見つけることなかれ」です。
カリキュラム用語に変えてみると、これは「学ぼうと努力しますが、成功しない」という意味になります。
このようなカリキュラム目標から生じる結果は明らかです。
論理的な教えの手助けにせよ、実際の教えにせよ、賢明な学習の手引きにせよ、どれもみな間違って解釈されてしまいます。
それというのも、こうしたことは全部、ここでいう奇妙なカリキュラムが反対することを、容易に学べるようにするためだからです。
もし、あなたが学ばずにいる方法を習おうとしたり、自分が教えようと目指していることはその教えそのものを挫いたりすることなら、混乱するのが当然です。
それ以外の何を期待できるでしょうか。
そのようなカリキュラムは意味をなしません。
「学ぶ」というこのような試みが、あなたの心を弱めているので、愛することができなくなっています。
あなたの選んだカリキュラムは、愛に反対するもので、いかに自分自身を攻撃するかという科目同然になっているからです。
このカリキュラムの補足目標は、その主要目標を信じられるものにしている分離を、いかにして乗り越えずにいるかを学ぶことです。
だから、こうしたカリキュラムではあなたが分離を乗り越えることはないでしょう。
自分の学んでいることは全てそれのためだからです。
けれども、あなたの学んだことが自分の心に逆らって訴えることがあるように、あなたの心が自分の学んだことに逆らって訴えることがあります。
そこで、あなたは学ぶこと全てに反対して戦い、自分の望み通りに成功します。
しかし、おそらくあなたは今なお、何か自分の学びたいと思うことがあるということや、その何かを学ぶことを自分で選ぶので、それを学べるということを悟ってはいないのでしょう。
ACIM-Text- chapter12-5-8
自分の望まないことを学ぼうとしてきたあなたは元気を出しなさい。
たとえ、あなたが自分自身にとらせたカリキュラムは本当に気を重くさせるとはいえ、もし自分でよく見てみれば、それは単に馬鹿らしいことであるに過ぎないからです。
目標を達成する方法とは、それに到達しないでいることだなどと、それがありうるでしょうか。
いまこそ、自分で自分に教えるのを諦めることです。
これを諦めことで憂うつ感を覚えたりはしません。
それは単に、あなたが自分自身に教えたことを正直に見定めた結果であり、またそうした学習の成り行きにまかせた結果に過ぎません。
適切な学習状況のもと、ただそれを自分では提供できないばかりか理解することもできないのですが、そこでならあなたは優秀な学習者であり優秀な教師となることでしょう。
しかし、まだそうなってはおらず、自分で企てたという学習状況が逆にされるまで、そうなることはないでしょう。
ACIM-Text- chapter12-5-9
正しく理解されれば、あなたの学ぶための潜在能力は、あなたを神へと導くことになるので、無限です。
あなたは、神への道を教え学ぶこともできます。
もし、あなたが神への道を知っている教師についていき、その教師が教えるその道を学ぶカリキュラムを理解しさえすれば。そのカリキュラムにはどこにも不明瞭なところはありません。
そのゴールは、分割されておらず、そのための手段と目的は完全に一致しているからです。
あなたはただそれに専念する必要があるだけです。
他のものは全て与えられます。
あなたは本当に正しく学びたいと思っており、神の子の決断に反対できるものは何一つないからです。
神の子の学ぶことは、本人がそうであるように無限です。
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