奇跡講座テキスト編12章12-2 神を思い出す道

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編12章 「 聖霊のカリキュラム」より

 

12章12-2 神を思い出す道

ACIM-Text- chapter12-2-1

奇跡とは、単に否認を真理へと変えることです。

自分自身を愛するとは自らを癒すことだとするなら、病気にかかっている者たちは自分を愛していないことになります。

したがって、病人たちは自らを癒してくれる愛を求めてはいるのですが、その愛を自分で自分に拒んでいると言えます。

もし、自分自身についての真実がわかっているなら、病気になるはずがありません。

かくして、奇跡を行う者に課せられた仕事は真実が否認されているのを否定することです。

病人は自らを癒さなければなりません。

真実は自分の中にあるからです。

けれども、それを不明瞭にしているので、もう一つの心の内なる光が病気にかかっている者たちの心に射し込む必要があります。

そうした光はその人たちの光でもあることは確かだからです。

 

ACIM-Text- chapter12-2-2

病人たちの内なる光は、それを不明瞭にする霧の深さに関わらず、同じ明るさで輝きます。

あなたが、その霧に光を不明瞭にする力を与えなければ、それには何の力もありません。

神の子がその霧に力を与える場合のみ、それに力を持つことからです。

神の子は、力は全て神のものであることを思い出し、霧に与えた力を自分で取りもどす必要があります。

あなたは、こうしたことを神の子としての身分にある全ての人のために思い出すことができます。

自分の兄弟に、それを思い出さないままにしていてはありません。

その兄弟が忘れるならば、あなたも忘れるからです。

しかし、あなたが思い出すということは、その兄弟も思い出します。

一人では神を思い出すことはできないからです。

これこそ、まさにあなたが忘れていることです。

自分の兄弟が癒されるのは、すなわち自分自身が癒されることだと見て取れば、それが神を思い出す方法となります。

というのも、あなたは自分の兄弟たちを神と共に忘れたからですが、あなたが忘れていることに対する神の答えこそ、思い出すための唯一の方法です。

 

ACIM-Text- chapter12-2-3

病気の中にもまた、愛を求める呼びかけを知覚しなさい。

そして、兄弟が自分で自分に与えられないと信じているものを、あなたがその人に差しだしなさい。

どのような病気であれ、治療法は一つしかありません。

あなたが完全にするに従って、自分も全一になります。

病気の中に健全でありたいという訴えを見て取るとは、憎しみのなかに愛への呼びかけがあると認識するということだからです。

そのうえ、兄弟が本当に望んでいるものを与えるとは、その何かを自分自身に差し出すことになります。

父は、あなたが自分の兄弟を自分自身であるがごとくに分かるようにと意図します。

その兄弟の愛を求める呼びかけに答えれば、あなたのも答えてもらえます。

癒しとは、父と キリスト自身に対する キリストの愛です。

 

ACIM-Text- chapter12-2-4

小さな子供たちの知覚する恐ろしいものごとについて、以前に述べたことを思い出しなさい。

それらの知覚がその子供たちを怖がらせるのは、その子供たちがそれらが何なのか分からないからです。

その子供たちが理解を求め、それを受け入れるなら、恐れは消え去ります。

しかし、自分の悪夢を隠そうとすれば、それを続けて見ることになります。

何が何だかはっきりわかっていない子供の手助けをするのは容易出す。

その子は、自分の知覚するものが何を意味するのかわからないと認識しているからです。

けれども、あなたは自ら知覚するものを理解しているものと信じています。

幼い者よ、あなたは自分のうえにかけた重い毛布の下で頭を隠そうとしているようなものです。

あなたは自分自身の間違った確信の闇に、自らの悪夢を隠しており、目を開いてそれを見てみることを拒否しています。

 

ACIM-Text- chapter12-2-5

悪い夢など取っておかないようにしましょう。

そのようなものは、 キリストに相応しい捧げものとは言えないので、あなたにとっても相応しい贈り物とは言えないからです。

覆いを取って、自分の恐れているものは何なのか見てみなさい。

ただ自分で予想することが恐怖感を抱かせるに過ぎません。

実在しないものの実体が恐ろしいはずがないからです。

こうしたことを遅らせないようにしましょう。

あなたの見ている憎しみの夢は、助けがなければ去りませんが、そのための援助者はここにいるからです。

動揺している真っ只中でも心を静められるようになることです。

その穏やかさこそ争いが終わったというしるしになり、これこそ平安への旅路です。

あなたの心に浮かび、あなたを遅らせようとする想念を、一つ一つまともに見つめなさい。

目指すことは永遠なるものなので必然的なことだからです。

愛を目指すことは、まさにあなたの権利であり、自分で見る夢などに関わらずそれはあなたに属するものです。

 

ACIM-Text- chapter12-2-6

あなたは今でも神が意図することを望んでおり、どんな悪夢も神の子の目的を挫くことはできません。

あなたの目的は神が与えてくれたものであり、それは神の意志なので、為し遂げなければなりません。

目覚めて、自分の目的を思い出しなさい。

そうすることは、あなたの意志だからです。

あなたのために為し遂げられたことは、あなたのものであるに違いありません。

あなたの憎しみに愛の行く手を邪魔させてはなりません。

父に対する キリストの愛と キリストに対する父の愛に逆らい通せるものは何も無いからです。

 

ACIM-Text- chapter12-2-7

間もなくあなたは私を見ることになるでしょう。

というのは、あなたが隠れていても私は隠されている訳ではありません。

私は、自分自身を目覚めさせたように、確実にあなたを目覚めさせるつもりです。

私が目覚めたのはあなたのためだからです。

私が復活したのであなたは解放されています。

私達の使命は、 キリストの十字架刑から逃れることであり、 キリストの贖いから逃れることではありません。

私の助けを信頼しなさい。

私は一人で歩んだのではなく、私たちの父が私と歩んでくれたように私もあなたと歩むつもりでいます。

私が、父と平安のうちに歩んだということがあなたには分らないでしょうか。

そして、それは私達の旅路にも平安が伴うという意味ではないでしょうか。

 

ACIM-Text- chapter12-2-8

完全な愛には恐れはありません。

私達はただ、あなたの中ですでに完全無欠であるものを、あなたにとって完全無欠にしようとしているに過ぎません。

あなたは、分かっていないことを恐れるのではなくて、すでに分かっていることを恐れるのです。

私は自らの使命をちゃんと果たしたので、あなたが自分の使命を果たし損ねることはないでしょう。

私は、あなたを完全に信頼しています。

その代わりに、ほんの僅かな信頼を私に与えて欲しいのです。

そうすれば、一緒に完全なるものに達することを容易に為し遂げられるでしょう。

完全なるものが実在するのは確かであり、否認することはできないからです。

完全なるものを否認することを否定するのは、真理を否定することほど難しくはありません。

協力して為し遂げられることが達成されたのをあなたが見るなら、それを信じるようになるでしょう。

 

ACIM-Text- chapter12-2-9

愛を追い払おうとした者はそれに成功していませんが、自ら恐れを追い払おうとする者は成功するに違いありません。

主はあなたと共に在りますが、あなたにはそれがわかっていないのです。

けれども、あなたの救い主は生きており、あなたのうちに、しかもその存在がそこから創造された平安のうちに留まっています。

恐れを自覚しているのと引き替えに、こうしたことを自覚したいという気はないでしょうか。

私達が恐れを乗り越えた時、しかもその恐れを隠したり、見くびったり、どのようにであれそれがまともに意味することを否定せずに乗り越えた時、そうしたことをあなたは本当に見るようになります。

真の心眼でみる心の像を妨げるものを、しっかり見ずに捨てることはできません。

捨てるとは捨てようとするものに反する裁きを下すことだからです。

あなたに見る気があるなら、 聖霊が審判を下し、それも正しく審いてくれるでしょう。

しかし、あなたが隠し続けるものを光で消滅させることはできません。

というのも、自分からそれを 聖霊に差し出してはおらず、 聖霊はあなたからそれを取り上げることなどできないからです。

 

ACIM-Text- chapter12-2-10

したがって、私達は、きちんと整理し組織化されたうえ、注意深く立てられた学習計画に着手しようとしています。

そして、その目標はあなたが望まないものを一つ残らず 聖霊に差し出す方法を学ぶことです。

聖霊は、あなたが差し出すものをどうすればいいのか分かっています。

あなたは、 聖霊が分かっていることをどのように使うのか理解していません。

聖霊に渡すものが何であれ、それが神からのものでないのなら無くなってしまいます。

けれども、あなたは本当に自ら進んでそうしたものを見てみる気でなければなりません。そうでければ、 聖霊の叡知はあなたの役に立たないままになります。

手助けすることこそが 聖霊の唯一の目的なので、あなたの手助けをしそこなうということなどありません。

あなたには恐れの原因をよく見たうえでそれを永久に手放すより、自分で知覚するままの世界を恐れ続けるという、何か深い理由を持ってはいないでしょうか。

 

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編12章 「 聖霊のカリキュラム」目次

12-1   聖霊による判断

12-2  神を思い出す道

12-3  実在に思いの投入すること

12-4  求めることと見いだすこと

12-5  正気のカリキュラム

12-6   キリストの心眼

12-7  内面を見る

12-8  愛を引き寄せる愛の魅力

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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目次

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