奇跡講座テキスト編5章5-4 教えと癒し

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第5章 「癒しと全一性」より5-4 本文

 

第5章 5-4 教えと癒し

ACIM-Text- chapter5-4-1

恐れが覆い隠してしまったものも、依然としてあなたの一部です。

贖罪に加わることが、恐れから抜け出す道です。

聖霊は、あなたが自分にとって恐ろしいと知覚するあらゆるものを解釈し直す手助けをし、愛あるものだけが真実だとあなたに教えてくれます。

真理は、あなたに破壊できるものではありませんが、それを受け入れることは、まさにあなたにできることです。

それはあなたに属しています。

なぜなら、神の拡張であるあなたは、神と共にそれを創造したからです。

あなたが神に創造されたが故に神の一部であるのと同じように、真理はあなたの一部であるが故にあなたのものです。

善なるものは、創造を代弁する声である 聖霊からもたらされるので、決して失われることはありません。

善でないものは創造されたことはなく、したがって、擁護することはできません。

贖罪は神の国の安全を保証するものであり、一なる子の融合が贖罪を擁護するものです。

一なる子は一つに結びついているので、 自我は神の国に勝ることは出来ません。

心を一つにせよとという 聖霊の呼びかけを聞き入れる者たちの前で、 自我は衰え、ついには取り消されます。

 

ACIM-Text- chapter5-4-2

自我が作り出すものは、 自我が自分の為だけに取っておきます。

それ故に、 自我には強さがないのです。

その存在は分かち合われません。

自我は一度も生まれなかったので、死ぬこともありません。

物理的な誕生は、始まりではなく、継続するものです。

継続する一切は、既に生まれています。

あなたが自分の心の癒されていない部分を自ら進んで高次の心へと戻し、分離なき心を創造することへと戻そうとするに従って、継続する一切は増大します。

私はその土台となるものをあなたに与える為に来ました。

それにより、あなた自身の想念があなたを真に自由に出来るようにするためです。

あなたは、弱すぎて増大させられないような、分かち合われていない想念という重荷を抱かえてきましたが、そのような想念を作り出したあなたには、それらをどのようにして取り消せばいいのか分かりませんでした。

あなたは過去の誤りを自分ひとりで無効にすることは出来ません。

それらは、あなた自身が作り出したのではない 救済策、つまり、贖罪によらなければ、あなたの心から消え失せることはありません。

贖罪は、純粋な分かち合いの行為として理解されなければなりません。

この世界においてさえ一なる声を聞くことが出来ると私が述べた時に意味していたのは、このことです。

あなたが神の一部であり、一なる子が一つであるのなら、あなたは 自我の見ている自己だけに限定され得る存在ではありません。

 

ACIM-Text- chapter5-4-3

一なる子のどの部分が抱いているものであれ、愛に満つる想念は一つ残らず、あらゆる部分に属しています。

それは、愛に満つるものだからこそ分かち合われます。

分かち合うことが、神による創造の仕方であり、あなたによる創造の仕方でもあります。

自我は、あなたを神の国から追放されたままに引き留めることは出来ますが、神の国そのものにおいては、 自我には何の力もありません。

霊(Spirit)に属する想念は、それらを思考する心から離れず、そうした想念がお互いの間で葛藤が生じることも有り得ません。

しかし、 自我に属する想念は葛藤することが有り得ます。

なぜなら、それらの想念はいくつもの異なった次元で起こり、同じ次元においても相反する想念を含んでいるからです。

対立する想念を分かち合うことは不可能です。

あなたが分かち合えるのは、神に属する想念と、神があなたの為に取っておく想念だけです。

そして、そのようなものからなるのが、神の国です。

その他ものは、 聖霊が神の国の光の中で照らし解釈し直して分かち合われるに相応しいものにするまで、あなたのもとに留まります。

そうした思いが十分に清められた時、 聖霊はあなたにそれらを与えさせます。

それらを分かち合いたいと決断することが、それらを清めることになります。

 

ACIM-Text- chapter5-4-4

私は、私だけの為に贖うことは出来ないと理解したので、一なる声を聞きました。

一なる声を聞くということは、自分自身がその声を聞く為に、それを分かち合うと決断しているということを暗示しています。

私の内にあった心は、今もなお、神によって創造された心の一つひとつへと抵抗し難いほど引き寄せられています。

なぜなら、神の全一性は神の子の全一性でもあるからです。

あなたは傷つくことはあり得ず、自分自身の全一性の他には何も兄弟に見せたいと望んではいません。

その兄弟には、あなたを傷つけることなど出来ないということを示し、何かを理由にして兄弟を咎めることのないようにしなさい。

さもなければ、あなたはそれと同じ理由で、自分自身を咎めることになります。

これが「他の頬も向けよ」と言うことの意味です。

 

ACIM-Text- chapter5-4-5

教えるには様々な方法がありますが、その中でも最高の方法は手本を示すことです。

教えるとは癒すことであるはずです。

なぜなら、それは考えを分かち合うことであり、更に、それは、考えを強めることだという認識でもあるからです。

私は、自分が学んだことを教えずにはいられない気持ちを無視することはできません。

それは、私がそれを学んだからこそ、私の内に生じた思いでした。

私は、あなたが学んだことを教えるようにと、あなたに呼びかけます。

なぜなら、そうすることによって、あなたは学んだことを頼りに出来るからです。

私の名は神の子の名であるのだから、私の名において、あなたの学んだことを頼りがいのあるものにしなさい。

私は自分の学んだことを、あなたに惜しみなく与えます。

そして私の内にあった心は、あなたが自ら選んでそれを聞こうと選択するとき、喜びに溢れます。

 

ACIM-Text- chapter5-4-6

聖霊は、取り消しによって、私たち全ての内で贖います。

そうすることで、あなたが自分の心に課した重荷を取り除きます。

聖霊に従うことによって、あなたは本来居るべき神の元へ戻るように導かれます。

そして、兄弟を一緒に連れて行かずして、どうしてあなたにその道が見つけ出せるでしょうか。

贖罪における私の機能は、あなたがその贖罪に加わって、それを分かち合えるまでは完了しません。

あなたは教える通りに学ぶのです。

私は決してあなたを置き去りにすることはなく、あなたを見捨てません。

なぜなら、あなたを見捨てることは、私自身と私を創造した神をも見捨てることになるからです。

あなたも、もし兄弟の誰かを見捨てるなら、それはあなた自身と神を見捨てることになります。

あなたは兄弟たちをあるがままの姿で見ることを学び、兄弟たちもあなたと同じように、神に属していることを理解しなければなりません。

兄弟との接し方として、神に属するものは神へ返すこと以上に良い接し方があるでしょうか。

 

ACIM-Text- chapter5-4-7

贖罪は癒された心の持つ力をあなたに与えますが、創造する力は神からのものです。

したがって、赦された者たちは、まず癒すことに専心しなければなりません。

癒しについての考えを受け取ったその人たちは、それを保持し続ける為にはそれを与えなければならないからです。

創造の完全な力は、神による想念が少しでも神の国から締め出されている限り表現することは出来ません。

一なる子の共同の意志だけが、父のように創造出来る唯一の創造の主体です。

なぜなら、完全なものだけが完全に考えることが出来、神の思考には何一つ欠けたところがないからです。

聖霊を通さずにあなたが考える全てのことには、欠けたところがあるのは明らかです。

 

ACIM-Text- chapter5-4-8

このように神聖なあなたが、どうして苦しむことなどできるのでしょうか。

あなたの過去はその美しさを除いて全ては過ぎ去っており、残っているのは祝福だけです。

私は、あなたの優しさの全てと、あなたが抱いた愛の思いの一つひとつを保存してきました。

私はそれらの持つ光を隠していた誤りを取り除き清めた上で、あなたの為にそれらをこの上ない輝きの中に保ってきました。

それらは、破壊を超越し、罪悪をも超越しています。

それらはあなたの内なる 聖霊から生じたものであり、私たちは神が創造するものは永遠であると知っています。

私が自分自身を愛するようにあなたを愛してきたので、あなたは真に平安の内に旅立つことができます。

あなたは私の祝福と共に、私の祝福の為に旅立ちます。

その祝福を常に私たちのものにしておけるように、それを持ち続け、分かち合いなさい。

そうすれば、いつまでも私たちのものとなるでしょう。

私は、神の平安が保たれ、分かち合えるように、それをあなたの胸と両手に託します。

それを抱く為の胸は純粋であり、それを与える為の両手は力強いのです。

私たちが負けることはあり得ません。

私の判断は神の叡智と同じ程に強く、私たちの実在は神の胸と手の内にあります。

神の穏やかさに包まれた子供たちは、祝福された神の子たちです。

神の想念はあなたと共にあります。

 

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第5章 「癒しと全一性」目次

5-0  序論

5-1   聖霊への招待

5-2  神を代弁する声

5-3   救済への導き手

5-4  教えと癒し

5-5   自我による罪責感の利用

5-6  時間と永遠

5-7  神を選ぶ決断

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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