奇跡講座テキスト編5章5-7 神へ向かう決断

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第5章 「癒しと全一性」より5-7 本文

 

第5章 5-7 神を選ぶ決断

ACIM-Text- chapter5-7-1

あなたは自分が神の声をかき消してしまえるほどの声を作ることができるなどと、本当に信じているのでしょうか。

自分自身を神から引き離せるような思考体系を考え出せると、本当に信じているのでしょうか。

神が計画してくれる以上に、自分の安全と喜びの為に計画することが出来ると本当に信じているのでしょうか。

あなたは、注意深くなる必要もなければ、無関心でいる必要もありません。

ただ、あなたの心配事を神に委ねてしまえばいいのです。

なぜなら、神はあなたのことを気にかけているからです。

神はあなたを愛しているのだから、あなたこそが、神の気がかりなのです。

神の声は、神があなたへの配慮があるが故に、全ての望みはあなたのものであると常に思い出させてくれます。

あなたは神の配慮から逃れることは選択出来ません。

それは、神の意志ではないからです。

しかし、あなたは神の配慮を選ぶことが出来、神の配慮によって創造された全ての者たちの為に、その配慮に伴う無限の力を使うことを選択出来ます。

 

ACIM-Text- chapter5-7-2

これまで、自分自身を癒さなかった大勢の治療者たちがいました。

そのような治療者たちの信仰は全一ではなかったので、自らの信仰で山を動かすことはありませんでした。

その人たちの中には、時には病人を癒した者もいますが、死者を甦えらせた者はいませんでした。

治療者は、自分自身を癒さない限り、奇跡に難しさの順序はないと信じることは出来ません。

神に創造された心は全て、神が全ての心を全一なものとして創造したからこそ平等に癒されるに値するということを、その治療者は学んでいません。

あなたは単に、神が創造したそのままの心を神に返すようにと求められているに過ぎません。

神は、自ら与えたものだけをあなたに求めているのであり、それを与えることが、あなたを癒すと知っています。

正気であるとは全一性のことであり、兄弟たちの正気はであなたの正気です。

 

ACIM-Text- chapter5-7-3

神を代弁する声が自分の中にあると知ることができるというのに、あなたはなぜ、果てしなく続く狂気の呼び掛けが自分を呼んでいると考えて、それに耳を傾けなければならないのでしょうか。

神は、自身の生命をあなたに委ねました。

そして、あなたが自分の生命を神に委ねるよう求めています。

神はそれを完璧な平安の内に保つことを意志します。

なぜなら、あなたは神と一つの心であり、一つの生命だからです。

贖罪からあなたを除外することが、 自我が自らの存在の為に苦し紛れに行う最後の防衛と言えます。

それは、分離しなければならないという 自我の必要と、その分離状態に味方してもいいというあなたの気持ちの両方を反映しています。

その気持ちは、あなたが癒されたくないと思っていることを意味しています。

 

ACIM-Text- chapter5-7-4

しかし、今こそ大事な時です。

あなたは自分で 救済の計画を立てるようにと求められているのではありせん。

なぜなら、既に私が述べたように、治療法はあなたが作り出すものではあり得ないからです。

神自らが、あなたが作り出したものの中で神の聖なる意志と調和していない全てのものを正す為に、完璧な訂正をあなたに与えました。

私は神の計画を全く包み隠さずあなたに明らかにしようとしています。

そして、また、その計画におけるあなたの役割と、それを果たすことがどれほど必要に迫られているかということを、あなたに教えるつもりです。

神は、自分たちは神から失われたと信じている神の子供たちの「犠牲」を見て、涙を流しています。

 

ACIM-Text- chapter5-7-5

あなたが心の底から喜びに溢れていない時はいつでも、その理由は神が創造されたひとりに対して、愛が欠如した反応をしたからです。

これを「罪」と知覚するあなたは、咎められることを予測して防衛的になります。

このように反応するという決断はあなたが下したものであり、したがって、それは取り消すことが出来ます。

それは一般的な意味での悔い改めによって取り消すことは出来ません。

なぜなら、それは罪悪感を暗示しているからです。

もし、罪悪感を感じることを自分に認めるなら、あなたは誤りを取り消してもらう代わりに、それを強化することになるでしょう。

 

ACIM-Text- chapter5-7-6

決断は難しいものではあり得ません。

もしあなたが、自分が心の底から喜びに満ちていないときには既に自分は喜ばないと決めたに違いないと気づくなら、決断が難しくないということは明白です。

したがって、取り消しの為の最初の一歩は、自分は積極的に誤った決断をしたが、同じように積極的に別の決断ができると認めることです。

このことに関しては、自分自身に対して強い態度で臨みなさい。

そして取り消しのプロセスを十分に自覚し続けていなさい。

それはあなたから生じるわけではありませんが、それでも、それは神があなたの中に置いたものであるから、今もそこにあります。

あなたの役割は単に、誤りが犯された地点まで自分の思考を戻し、それを平安のうちに贖罪へと引き渡すことだけです。

あなたからのほんの僅かな招きに対してでも 聖霊は十分に応じてくれるということを思い出しながら、出来る限り誠意をもって、自分自身に次のように言いなさい。

 

私は心の平安を失っているので、誤って決断したに違いありません。

私は自分でそのような決断をしましたが、別な決断をすることも出来ます。

私は心安らかでいたいので、別の決断をしたいです。

私は、罪悪感を感じません。

聖霊に任せさえすれば、私が間違って決断した為に生じた結果は全て取り消してもらえるからです。

私は、 聖霊に私に代わって神を選ぶ決断をしてもらい、私の間違った決断の結果を取り消してもらうことを選択します。

 

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第5章 「癒しと全一性」目次

5-0  序論

5-1   聖霊への招待

5-2  神を代弁する声

5-3   救済への導き手

5-4  教えと癒し

5-5   自我による罪責感の利用

5-6  時間と永遠

5-7  神を選ぶ決断

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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