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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編 第29章「目覚め」29-3本文
第29章29-3 神の証人たち
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あなたの 救済者が自分を 身体だと思い込んでいるからといって、その人を咎めてはなりません。
なぜなら、その人の夢を越えたところに、その人の実相があるからです。
しかし、その人はまず自分の本性を思い出せるようになる前に、まず自分が 救済者であることを学ばなければなりません。
そして、その人は救われる者を救わなければなりません。
その人の幸せはあなたを救うことに懸かっています。
なぜなら、 救済者とは 救済を与える者に他ならないからです。
こうしてその人は、 救済は自分が与える事の出来る自分のものに違いないということを学びます。
もし与えなければ、自分が持っていることが分りません。
なぜなら、与えることが持っていることの証拠だからです。
この通りであるに違いないと理解できないのは、自分らの強さによって神が減じられると考える者たちだけです。
持っていないのに与える事が出来る人とは一体誰がいるでしょうか。
与えれば必ず増大するものを与えて、失うことが出来る者がいるでしょうか。
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あなたは、父があなたを創造した時、ご自身を失った、と考えるのでしょうか。
父はご自身の愛を分かち合ったが故に、弱められたでしょうか。
あなたの完全無欠性よって、父は不完全なものにされたでしょうか。
それとも、あなたは父が完璧で完全であることの証拠でしょうか。
神の子が自分の実相よりも好む夢の中で、父を証明する証人を父に対して拒否してはなりません。
神の子が作り出した夢から自由になるためには、その人自身がその夢の 救済者にならなければなりません。
神の子は他の誰かを 身体ではないものとして見なければなりません。
すなわち、自らが生きていることを知らない生けるものたちを互いから離しておこうとしてこの世界が築いた壁を持たずに、その人自身と一体になった夢を見る、という事です。
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身体と死の夢の中に、それでも真理のテーマが一つあります。
それは、ほんの小さな煌き以上のものではないかもしれませんが、闇の中に創造された小さな光の空間であり、そこでは今でも神が輝いています。
あなたは自分自身を目覚めさせることは出来ません。
しかし、自分が目覚めさせてもらえるようにすることは出来ます。
あなたは兄弟の夢を見過ごすことも出来ます。
あなたは兄弟の抱く幻想について本当に完璧にその人を赦すことが出来るので、その人はあなたの夢からあなたを自由にする 救済者となります。
そうして、闇の中にあっても神がとどまっている光の空間において、その人が輝いているのをあなたが見る時、あなたはその人の 身体があるところに神ご自身がいるのを見るでしょう。
この光の前で、 身体は姿を消します。
それは、重々しい影でさえ光に道を譲らざるを得ないのと同じことです。
闇は 身体が存続するという選択は出来ません。
光の到来は、闇が消え去ったことを意味します。
その時、あなたは兄弟を栄光の中に見るでしょう。
そして、自分を分離させておくものとして長い間知覚してきた隔たりを真に満たすものは何かを理解するでしょう。
隔たりがあったその場所に、神の証人が親切な優しい道を神の子に用意しました。
あなたが赦す相手は、あなたの幻想についてあなたを赦す力が与えられます。
あなたからの自由の贈り物によって、自由があなたに与えられます。
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愛のために道を空けなさい。
あなたは愛を創造しませんでしたが、愛を拡張することは出来ます。
地上においては、これが意味するのは、闇があなたの心から取り払われるように、兄弟を赦すということです。
あなたの 赦しを通して光がその人にやってくる時、その人が自分の 救済者を救われないままにして忘れてしまうことはないでしょう。
なぜなら、その人は闇を通り抜けて永遠の光に向かって歩む道すがら、傍らに保ちたいと望む光を、あなたの顔の中に見たからです。
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侘しく惨めな夢の只中にあって、神の子があなたの 救済者であり得るとは、あなたは何と神聖な存在でしょう。
その人がどれほどの情熱を抱いてあなたのもとを訪れ、その人を隠してきた暗い影の中から出てきて、感謝と愛の光であなたを照らすかを見なさい。
その人はその人自身ですが、その人自身であるだけではありません。
その人の父があなたを創造した時にその人の一部を失わなかったのと同じように、あなたがその人に光を与えたことによってその人の内なる光もよりいっそう明るくなっています。
そして、今や、あなたの内なる光もその人の内なる光と同様に明るく輝いているはずです。
これが夢の中で輝いく閃光であり、それによってあなたはその人が目を覚ますのを助けることができ、目覚めつつあるその人の目が確かにあなたの上に留まるようにする事が出来ます。
そして、その人の喜びに満ちた 救済の中であなたは救われます。
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