Contents
- 奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編 第30章「新たなる始まり」30-1本文
- 第30章30-1 決断するためのルール
- ACIM-Text-chapter-30-1-1
- ACIM-Text-chapter-30-1-2
- ACIM-Text-chapter-30-1-3
- ACIM-Text-chapter-30-1-4
- ACIM-Text-chapter-30-1-5
- ACIM-Text-chapter-30-1-6
- ACIM-Text-chapter-30-1-7
- ACIM-Text-chapter-30-1-8
- ACIM-Text-chapter-30-1-9
- ACIM-Text-chapter-30-1-10
- ACIM-Text-chapter-30-1-11
- ACIM-Text-chapter-30-1-12
- ACIM-Text-chapter-30-1-13
- ACIM-Text-chapter-30-1-14
- ACIM-Text-chapter-30-1-15
- ACIM-Text-chapter-30-1-16
- ACIM-Text-chapter-30-1-17
- 奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第30章「新たなる始まり」目次
- 奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次
奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編 第30章「新たなる始まり」30-1本文
第30章30-1 決断するためのルール
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決断は絶え間なく下されています。
あなたは自分がいつ決断しているのか常に分かっているとは限りません。
しかし、自覚できる決断について少し練習することで、次第に心構えが出来てきて、他の決断についても上手くいくようになります。
自分の踏み出す一歩一歩に気を取られるのは賢明ではありません。
目が覚める度に、適切な心構えが意識的に取り入られるなら、そうすることはあなたを上手く前進させるでしょう。
そして、もし抵抗感が強く、献身が薄いと感じられるようであれば、あなたにはまだ準備が出来ていないということです。
自分自身と格闘してはなりません。
その代わりに、ただどんな一日を自分が望んでいるのかを考えてみて、今日という一日がまさしくそのようになるための方法があるのだ、と自分自身に言い聞かせなさい。
それから、もう一度、あなたが望んでいる一日が自分のものとなるように、心がけなさい。
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(1)その心得は、次のことから始まります
今日一日、私は自分ひとりでは何も決断しない。
これは、何をすべきかを判断する審判者にならないことを選択するという意味です。
しかし、それはまた、自分が応答するように求められることになる状況自体について判断しないということも意味します。
なぜなら、もしそうした状況を自分で判断するなら、それにどう反応するべきか、そのルールを自分で設定していることになるからです。
そうなると、それとは別の答えは、混乱と不確かさと恐れを生み出すことしか出来なくなります。
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これが今のあなたの主要な問題です。
あなたは依然として自分で心を決めています。
それを先にしておいて、その後で、自分が何をするべきかと尋ねるという決断をしています。
そして、あなたが聞く答えでは、絶対にあなたが見た通りの問題を解決しないかもしれません。
これが恐れにつながります。
というのも、それはあなたが知覚するものと矛盾し、それがためにあなたは攻撃されたように感じるからです。
その結果、怒りを覚えます。
こうしたことが起こらないようにするためのルールがあります。
ただし、あなたがどのように耳を傾けるべきかを学んでいる間は、確かに最初のうちはどうしてもそうしたことが起こるものです。
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(2)一日を通して、あなたがそのこといついて思いをよせ、内省の為の静かな時間が得られる時にはいつでも、自分がどんな一日を望んでいるのか、すなわち、どんな気持ちでいたいか、どんなことが自分に起こって欲しいか、どんな経験をしたいか、もう一度自分に語りかけてから、次のように言いなさい
もし、自分ひとりで決断しないでいれば、そのような一日が私に与えられるだろう。
この二つの手順をしっかり練習すれば、あなたが恐れを抱かずに導いてもらうのに役立つでしょう。
それというのも、始めに抵抗が生じて、その後それ自体が問題になるということがなくなるからです。
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しかし、それでもまだ自分で既に判断を下してしまったという時があることでしょう。
そうなると、素早く自分の心を整えて効果ある答えを望むようにしない限り、答えは攻撃を引き起こすことになるでしょう。
もし、あなたがじっとして答えが与えられることを求める気持ちになれないと感じている場合には、確かにこうしたことが起こったと思いなさい。
これは、あなたが自分ひとりで決断を下したので、質問そのものが見えていないということを意味します。
そうなると、あなたはもう一度尋ねる前に、即時性のある気付け薬を必要とします。
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(3)どういう一日を望んでいるのかをもう一度思い出し、そこに当てはまらない何かが起こったということを認識しなさい。
それから、自分ひとりで質問してしまったこと、そして自分なりの条件で答えを用意していたに違いないことを理解しなさい。
そのあと、次のように言いなさい。
私には質問がない。
私は何を決断するべきなのかを忘れていた。
これにより自分で設定した条件は無効になり、質問が本当は何であったのかを、答えから教えてもらえる状態となります。
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自分の抵抗にかまわず、このルールをぐずぐずせずに守るように努めなさい。
なぜなら、あなたは既に怒ってしまっているからです。
そして、自分なりの質問が求める答えとは違う違う形の回答に対する恐れに勢いがついて、ついには、自分が望む一日とは、自分の質問に対して自分の答えが得られるような一日であると信じるところまでいくことになります。
しかし、あなたがそれを手に入れることはないでしょう。
なぜなら、それはあなたが真に望んでいるものをあなたから奪うことによって、その日を台無しにしてしまうからです。
自分に幸せな一日を約束するためのルールを一旦自分自身で決めてしまったなら、このことを理解するのは非常に難しくなり得ます。
それでも、あなたが受け入れられることが可能な単純な方法によって、この決定を取り消すことは依然として可能です。
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(4)もし、あなたがどうしても答えを受け取りたい気持ちになれず、自分の質問を手放すことすらできないような場合には、次の言葉によって心を変える始めることが出来ます。
少なくとも私は、今感じているような気持ちは好まないと決めることは出来る。
ここまでは明らかであり、それが次の容易なステップへの道を開きます。
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(5)自分の感じている感情を好まないと決めたなら、次のように続けること以上に、簡単なことがあるでしょうか。
だから、私は自分が間違っていたことを望む。
これは、抵抗感を抑え、助けはあなたに無理やり押し付けられているのではなく、それが自分の望んでいるものであり、自分に必要なものであるということを思い出させてくれます。
なぜなら、あなたは自分の感じていることを好んでいないからです。
この小さな入り口が開いたことで十分です。
そこからあなたは、自分が助けられるために必要となる次の数歩を踏み出し、前進できるようになります。
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今こそあなたは転換点に達したことになります。
なぜなら、もし自分の決めたことが正しくなければ自分は得をする、という考えが浮かんだからです。
この地点に到達するまでは、あなたは自分の幸せとは、「自分が正しい」ことの上に成り立つと信じ続けます。
しかし今では、あなたは自分が間違っていたほうが自分に有利だとわかるだけの理性を獲得したからです。
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(6)この豆粒ほどの叡智があれば、あなたをもっと先まで前進させるのに充分です。
あなたは強制されているわけではなく、ただ望んでいるものを手に入れることを希望しているに過ぎません。
そして、あなたは完璧な正直さをもって次のように言うことが出来ます。
私はこれを見るための別の見方を望む。
こうして、あなたはその一日について自分の心を変え、自分が何を真に望んでいるかを思い出しました。
その目的は、もはや、自分が間違っているのに正しくありたいというゴールのためにその一日を望むという狂った信念によって、覆い隠されてしまうことがなくなりました。
このようにして、求めるための準備が整った状態があなたの自覚にもたらされます。
なぜなら、自分が望んでいるものを求めていて、自分が求めているものはこれだということが分かっている時、あなたが葛藤の中に居ることはあり得ないからです。
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(7)この最終的なステップは、助けられることに抵抗がないと認めることに他なりません。
それは、まだ確信はないものの、喜んで教えてもらおうとする開かれた心による次のような声明です。
おそらく、これには別の見方があるはずである。
尋ねることで、私が何を失うことがあるだろう。
かくして、今こそあなたには意味のある質問をすることができ、したがってその答えも意味をなすものとなります。
また、それによって助かるのは自分だと分かるので、あなたはその答えと格闘することもありません。
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もし、不幸が入り込んでくること自体を未然に防ぐことができたなら、幸せな一日を過ごすことがもっと簡単になるということは明らかなはずです。
しかし、それには、恐れの猛威から守ってくれるルールについて熟読することが必要です。
これを達成した時には、裁きについての痛ましい夢は永遠に取り消されたことになります。
しかし、それまでの間は、あなたはそれを取り消すためのルールを練習する必要があります。
それならば、私たちはもう一度ここで提供されている決断の最初のものについて考えてみましょう。
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私達は、あなたが自分ひとりで決断しないという決意によって幸せな一日を始めることが出来ると述べました。
これは、それ自体が真の決断であるように見えます。
ところが、あなたは自分ひとりで決断することなど出来ないのです。
実のところ、唯一の質問は、あなたがが何と一緒に決断することを選ぶか、ということだけです。
実際、それが全てです。
したがって、第一のルールは強要ではなく、ただ単純な事実を単純に述べただけに過ぎません。
何を決断するにせよ、あなたは自分ひとりだけで決断するのではありません。
なぜなら、そうした偶像たちと一緒に決断を下すか、それとも神と一緒に決断を下すかのいずれかだからです。
そして、あなたは反 キリストか キリストのいずれかに助けを求め、あなたが選択したほうががあなたと繋がり合い、何をすべきかをあなたに告げることになります。
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あなたの一日は、行き当たりばったりに過ぎるのではありません。
その日を何と共に生きることを選ぶか、そして、あなたが助言を求めた友があなたの幸せをどのように知覚しているかによって、その一日が設定されます。
いつでも、あなたはまず助言を求めなければ、何についても決定することは出来ません。
このことをよく理解するようにしなさい。
そうすれば、ここにはいかなる強要もあり得ず、自由であろうとして抵抗することに根拠がないことが分かるでしょう。
そして、もしそれがあると考えているなら、あなたは間違っているに違いありません。
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二番めのルールも同じように、一つの事実に過ぎません。
なぜなら、あなたが望んでいることが起こる前に、あなたとあなたの助言者は、あなたが何を望んでいるかについて合意していなければならないからです。
あらゆることを生起させるのは、この合意に他なりません。
たとえ裁きの夢との結び付きであれ、神を代弁する声との結び付きであれ、決断は、それらが孤立状態で下されていないからこそ、結果を引き起こすのです。
それらはあなたとあなたの助言者によって、あなた自身と世界のためにも下されます。
自分が望む一日を、あなたは世界に差し出します。
それがあなたが求めたものであり、あなたの助言者によるルールをこの世界において強化することになるからです。
今日一日、あなたにとって世界は、誰の王国でしょうか。
あなたはどのような一日を過ごす決断を下すのでしょうか。
ACIM-Text-chapter-30-1-17
全世界に対して幸せを約束するためには、今日、幸せであろうとする二人が必要なだけです。
自分たちが求めた喜びが完全に分かち合われることを保証するには、ひとりでは決断できないということを二人の者が理解することが必要なだけです。
なぜなら、決断を力強いものにし、それが持ち得る全ての結果をそれに与える基本的な法則を、その人たちは理解したからです。
それにはただ二人が必要なだけです。
この二人は、決断が下される前に、つながりあっています。
このことを、あなたがいつも心に留めておく一つの注意事項にしなさい。
そうすれば、あなたは自分の望む一日を手に入れ、自分がそれを持つことによって、世界にもそれを与るでしょう。
幸せな一日を求めるあなたの決断によって、あなたによる裁きが世界から取り去られたのです。
そして、あなたは自ら受け取った通りに、必ず与える事になります。
奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第30章「新たなる始まり」目次