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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編 第30章｢新たなる始まり｣30-8本文
第30章30-8 不変なる実相
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外観は欺きますが、それは変化させることが出来ます。
実相は不変です。
実相は少しも欺くことはありません。
もし、あなたが外観を越えたところを見ることが出来ないとしたら、あなたはまさしく欺かれています。
というのも、あなたが見ている全ては変化するというのに、それでもあなたは以前それが実在すると思ったことがあり、今もまた、それが実在すると思っているからです。
こうして実相は形態へと減じられ、変化が可能なものとされてしまいます。
実相は不変です。
このことが実相を実在するものとし、全ての外観から隔てています。
実相が実相であるためには、あらゆる形態を超越していなければなりません。
実相が変化することはあり得ません。
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奇跡とは、｢全ての外観は、まさしく外観だからこそ変化し、実相が伴うべき不変性を持ち得ない｣と実証するための手段です。
奇跡は、外観が変わり得ることを示すことで、証言します。
あなたの兄弟は外観と欺瞞の両方を超越した不変性を、その人の中に持っています。
その不変性は、あなたがその人の実相として知覚しているその人についての移り変わる見解によって、覆い隠されています。
その人についての幸せな夢は、その人の完全な健康という外観、あらゆる欠如からの完全な自由、そしてあらゆる種類の災難からの安全といった形を取ります。
奇跡は、その人がどのような形の損失や苦しみにも縛られてはいないということの証拠です。
なぜなら、そうしたものはいとも簡単に変化させることが出来るからです。
これは、そうしたものが実在したことは一度もなく、その人の実相から発したものではあり得ないことを実証しています。
その人の実相は不変であり、何であれ天国あるいは地上の何かによって変化させられるような結果はもたらさないからです。
しかし、外観は、変化するがゆえに実在していないということが明示されます。
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誘惑とは、幻想を実在のものにしたいという願望以外の何ものでもありません。
それは実相が実在しないことを望む願望のようには見えません。
しかしそれが断言しているのは、いくつかの形の偶像は、あなたが実在性を持たせたいとは思わない偶像よりも強力な魅力を持っている、ということです。
したがって、誘惑とは、奇跡がいくつかの夢には触れずに、ただそれらの非実相性を曖昧にしたまま、代わりにそれらに実在性を与えてほしいという祈り以上のものではありません。
そして、天国はこの祈りには答えません。
また、あなたが好まない外観を癒すために奇跡が与えられることもありません。
あなたが限界を設定したのです。
あなたが求めるものは与えられますが、それは限界を知らない神から与えられるのではありません。
あなたが自分自身を限定したのです。
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実相は不変です。
奇跡はただ、あなたが実相と自分の自覚との間に挿入したものは実在せず、何の妨害にもならないことを目前に示すだけです。
変化が望めないような外観が存在するに違いないと信じることの代価は、あなたから奇跡が一貫してもたらされることはなくなるということです。
なぜなら、奇跡に全ての夢を癒す力が与えずにおかれることをあなたが求めたからです。
あなたが癒しを望む時、得られない奇跡は一つもありません。
しかし、あなたが望まない限り、いかなる奇跡も与えられることはありません。
あなたが何を癒すのかを自分で選ぶなら、全ての奇跡を与える 聖霊には、自らの贈り物を神の子に授ける自由が与えらなかったことになります。
そうしたい誘惑に駆られる時、神の子は実相を否定します。
そうして、その人はその代わりに自分が選んだものの自発的な奴隷となります。
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実相が不変であるからこそ、奇跡は既にそこに存在しており、変化する一切を癒してあなたに差し出し、あなたが恐れのない見られるようにします。
奇跡はあなたに与えられ、あなたは兄弟をこのように見ることになるでしょう。
しかし、あなたが奇跡をいくつかの点で違ったものにしておきたいと望んでいる間は、そのようにはなりません。
それは、兄弟が癒されて全一になることをあなたが望んでいないことを意味するからです。
その人の内なる キリストは完全無欠です。
あなたが見たいのはこれでしょうか。
それならは、あなたがこれよりも見たいと思うような兄弟についての夢は持たずにいなさい。
そうすれば、 キリストをあなたのもとに来させたがゆえに、あなたは兄弟の中に キリストを見るでしょう。
そして、 キリストがあなたの前に現れた時、あなたは自分が兄弟と同質のものであることを確信するでしょう。
キリストこそ、兄弟とあなたの中の不変のなるものだからです。
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兄弟の本性の代わりに保持していたいと思うような外観は一つもないと決断する時、あなたはこれを見るでしょう。
夢のほうを好むという誘惑により、ここに不確かさを入り込ませないようにしなさい。
その兄弟の本性について夢に誘惑される時、罪を犯して恐れる者になってはなりません。
そうではなく、あなたがその人を見る時、その人の中の不変なるものに取って代わる力を、夢にも与えないようにしなさい。
もしあなたがその代わりに軌跡を要請するなら、ただ色褪せて消えていかないような偽りの外観は一つもありません。
もし、あなたが兄弟をただ本性のままにあらしめようとするなら、その人が免れられないような苦痛は一つもありません。
なぜあなたは、その人の中に キリストを見ることを恐れなければならないというのでしょうか。
あなたは自ら見るものの中にあなた自身を見るだけです。
その人が癒される時、あなたは罪悪感から解放されます。
その人の外観はあなたの眼に映るあなた自身の外観だからです。
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