奇跡講座テキスト編11章11-8 問題と答え その1

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編11章 「神か、 自我か」より

 

11章11-8 問題と答え (その1)

ACIM-Text- chapter11-8-1

奇跡のコースの教えは実に簡単な教えです。

たぶんあなたは、結局のところ実在のみが真実であると教えてくれるような教えなど、自分に必要だとは思わないかもしれません。

しかし、あなたは実在のみが真実であると信じるでしょうか。

実相の世界を知覚するときには、それを信じていなかったことに気づくでしょう。

けれども、あなたが新たにただ本当に知覚したことは、すみやかに叡知へと変えられるし、これだけが真実だと悟るのに、ほんの僅かな時間がかかるだけでしょう。

そのあと、あなたの( 自我から)作ったものをことごとく、いいことも悪いことも、間違ったことも真実であることも全て忘れてしまいます。

天と地が一つになるに従い、 実相の世界さえもあなたの目には見えなくなるからです。

この世界の終わりとは、それが破壊されるのではなく、天国へと変わることを言います。

この世界を解釈しなおすことは、知覚することを全て叡知へと移すことです。

 

ACIM-Text- chapter11-8-2

聖書はあなたに小さな子供たちのようになることを勧めています。

幼子たちは自分が何を知覚しているのか分からないということに気づくので、それが何を意味するのか尋ねようとします。

あなたは自分が知覚するものを理解していると信じるような間違いをしないことです。

そうしないと、それの意義がわからなくなってしまいます。

けれども、 聖霊はあなたのためにその意義を保っており、あなたが説明してもらうつもりになりさえすれば、自分の捨てたものをあなたに戻してくれます。

ところが、自分でその意義が分っていると思うあいだは、 聖霊に尋ねる必要があるとはみないでしょう。

 

ACIM-Text- chapter11-8-3

あなたは自分で知覚するものが何であれ、それの意義を分かってはいません。

自分で抱く思いのうち、全く真実だといえるのは一つもありません。

こうしたことを再認することこそ、あなたにとっていわば確実な再出発の手掛かりとなります。

間違って導かれたのではなく、導きを少しも受け入れてはいなかったということです。

あなたには知覚について指導を受ける必要が多いにあると言えます。

自分では何も理解していないからです。

そのことを認識しなさい。

だが、受け入れないでおくことです。

理解力はあなたが生まれながらに受け継いでいるものだからです。

知覚することは学習によって身につけることであり、あなたにはそのための教師がいない訳ではありません。

けれども、その教師から学ぼうとする気持ちは、自分自身で学んだことを、一つ残らず自ら問い正す気があるかどうかに懸かっています。

間違って学んだ者は自分自身の教師になるべきではないからです。

 

ACIM-Text- chapter11-8-4

真理を与えずにおけるのは、他でもない自分自身にだけです。

けれども、神は自ら与ようとした答えを、あなたに拒否するようなことはしません。

では、あなたに属するもの、そうしたものを自分で作り出したのではないとはいえ、それを求めなさい。

そして、真理に逆らって自分自身を守ろうとしないで欲しいのです。

あなたが作った問題には神が答えてくれています。

したがって、自分自身に一つだけ簡単な質問をしてみることです。

自分がほしいのは問題だろうか、それとも答えだろか、と。

答のほうをとると決めるなら、それは自分のものになります。

というのもその答をあるがままに見るようになり、それはすでにあなたのものであるからです。

 

ACIM-Text- chapter11-8-5

この奇跡のコースの教えは、自分で理解して役立てようにも、特定のことが十分に明確にされていないと不平を言うかもしれません。

けれども、おそらくあなたは、これが特定して唱道することを行なってはいないでしょう。

これは、想念を色々と思い巡らすための教えではなくて、そうした想念を実際に役立つように応用するための教えです。

「求めよ、そうすれば与えられる」と言われる以上に明確な指示があるはずもありません。

あなたが、問題はどれも特定だと信じる限り、 聖霊はそうした問題に一つ一つ答えてくれます。

聖霊の答は数多くあるとも一つだとも取れますが、それはあなたが唯一であるものを沢山だと信じる限り、 聖霊の答をそのようなふうに取れるということです。

あなたは 聖霊が特定することに恐れを抱くかもしれません。

それは、そうした特定のことが自分に何を要求するだろうかと恐れるからです。

けれども、ただ求めることによって、神に属するものは何一つ、自分に何かを要求するということはないと、あなたに分かってきます。

神は与えてくれるのであり、取り上げるようなことはしません。

あなたが求めることを拒否するなら、それは自分で、求めることは分かち合うというよりむしろ取り上げることだと信じているからです。

 

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聖霊はあなたのものだけをあなたに与え、そのかわりに何一つ取り上げたりしません。

あなたに属するものとはあらゆるもののことなので、それをあなたは神とも分かち合っているからです。

これがあなたに属するものの実在です。

聖霊は、ただもとに戻そうと意図するだけなのに、あなたがその 聖霊の答を学ぶために尋ねなければならない質問を、間違って解釈したりできるでしょうか。

あなたは、そうした答を聞いたことがありますが、その質問を誤解しています。

それに、 聖霊の導きを求めるとは、奪われることを願っているようなものだと信じています。

 

ACIM-Text- chapter11-8-7

神の幼き子供よ、あなたは自分の父を理解していません。

何につけ取り上げようとする世界を信じているというのも、取り上げることで手に入れられると信じているからです。

そして、そのように見て取ることなので、本当の世界を見失っています。

自分の目に映るこの世界に恐れを抱いているようですが、 実相の世界は求めさえすれば今でもあなたのものです。

その世界を自分自身に拒んだりしないで欲しいのです。

それは、ただあなたを自由にしてくれるからです。

何にせよ神に属するものが神の子を奴隷にすることはありません。

神は神の子を自由なものとして創造したうえ、その自由は神自身の存在によって護られています。

自ら進んで恐れずに神の真理を求める者は幸せです。

ただそうすることによってのみ、神の答えこそ恐れから解放してくれるものだと分かってくるからです。

「11章11-8 問題と答え その2」に続く→

 

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編11章 「神か、 自我か」目次

11-0  序論

11-1  父性という贈り物

11-2  癒しへの招待

11-3  闇から光へ

11-4  神の子が受け継いでる賜物

11-5   自我の「力動論」

11-6  救いへの目覚め

 11-7  実在の状況

11-8    問題と答え

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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目次

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