奇跡講座テキスト編14章14-11 真理の識別法 その1

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編「14章 真理をめざす教え」より

 

14-11 真理の識別法 その1

ACIM-Text- chapter14-11-1

依然として、絶対必要なことは何かといえば、確かに自分は何も知らないということを分かるようになることです。

叡知は力であり、力は全て神に由来するものです。

力を自分自身のために保持しようとしてきた者は、そうした力を「失っています」。

今でもその力を持ってはいますが、その自覚があまりにも薄いので、それを使えないのです。

あなたが自分に教えたことがことごとく、自分の力をだんだんわかりにくくしてしまいました。

それが何なのか、またはどこにあるのか分かっていません。

見せかけの力やただの強がりは全く哀れなもので、あなたの役に立つはずがありません。

力というものは見せかけの強さではないし、真理はどんな見せかけも超越しています。

しかも、自分の内なる神の力に気づくのを妨げるのは、あなたが間違って習っていることや、真実を取り消そうとする自分の企てだけです。

 

ACIM-Text- chapter14-11-2

では、自分の内なる神の力に気づく妨げとなるものを、全て消してもらう気持ちになり、いつまでもそのようなものに束縛される必要のないことを喜びなさい。

自分で自分に、どうすれば神の子を閉じ込められるか教えてしまったのですが、そんなことを教えるとは全く考えられないことなので、それはただ正気を逸し、ぐっすり寝りこんでいるものだけが、夢見そうなことだからです。

神がいかにして神でなくなれるでしょうか。

それに、神から全ての力をあたえられた神の子が無力になってしまえるでしょうか。

あなたが自分に教えたことのうちで、むしろこれを、すでに自分が確かに持っているものや自分の本来の姿そのものの代わりに、自分の物にしておきたいというほどのこととはいったい何でしょうか。

 

ACIM-Text- chapter14-11-3

贖罪は、どうすればあなたが過去において自分に教えたあらゆることから永遠に逃れられるか、それをただ今あるがままのあなたを見せて教えてくれます。

学ぶことは、それを完了してこそ成果が現れます。

したがって、過去に習ったことが今の自分にとって何らかの意義を与え、現在の自分を決めると言います。

あなたが学んでいることは、現在何の意義もありません。

それに今まで習ったことは何一つ今のことを理解する助けにはならないし、過去をどのようにして取り消せるのか教えてもくれません。

あなたの過去は、自分自身で教えた結果そのものです。

そんな過去を全て手放しなさい。

ある出来事を理解したり、何かについて、また誰かのことを理解したりしたいときなど、それを過去にあったことと「照らし合わせて」理解しようとしてはなりません。

それは暗闇の中で見ようとしているようなもので、何がなんだかわからなくしてしまうだけだからです。

暗闇から光が射して理解できるようにしてくれるなどと、絶対に信じたりしないようにしなさい。

もし、信じてしまうと光にさからうことになって、暗闇がみえるものと思い込んでしまうからです。

だが、暗闇を見ることはできません。

なぜなら、暗闇とは見ることが不可能になる状態にほかならないからです。

 

ACIM-Text- chapter14-11-4

自分で自分に教えた暗闇を、いまだに全部自らの内なる光へともたらしていない者は、とうてい、この奇跡のコースの教えの真理も価値も判断できないでしょう。

しかし、神はあなたを見捨てるようなことはしていません。

だから、あなたには神から送られた教訓がもう一つあり、それを神から与えられた存在はすでに光の子ひとり一人のために修得しています。

このレッスンは、神の栄光に輝いていますが、それはその中に神の力があるからであり、その力を神はよろこんで神の子に分けてくれます。

神の幸せというものを学びなさい。

それは、あなたのものだからです。

ですが、これを達成するには、あなたが秘密にしている教訓をみな自分から進んで真理へともたらし、喜んでそれを手放さなければなりません。

そうすれば、その手はにぎりしめたままではなく、受け取れるように開かれています。

光について教えてくれる存在は、あなたがそんな秘密の教訓をもちだすたびに受け取ってくれます。

あなたはそれを欲しがってはいないからです。

そしてその一つひとつを、あなたのために修得しておいた明るい教訓とよろこんで交換してくれます。

その存在から離れて自分で習ったことに、何らかの意義があるとなど決して信じたりしないようにしなさい。

 

ACIM-Text- chapter14-10-5

自分の習ったことが真実かどうか見分けるのに、神のように確実だといえる試験があります。

もし、あなたがどのような恐れからも完全に解放されているうえ、あなたに出会ったりあなたのことを思い浮かべたりするだけで、誰もが全員あなたの申し分ない心の平安を感じとれるとすれば、あなたが自分自身のではなくて神からの教訓を修得したことは確かだと言えます。

こうしたことがみな真実でなければ、あなたの心の中には秘密の教訓が潜んでおり、それがあなたやあなたの回りにいる人たちを一人残らず傷つけたり邪魔したりしてしまいます。

完全な平安の欠如が意味するのはただ一つ、父が神の子のために望んでいることを、あなたは神の子のために望んでいないと思っているということです。

秘密のレッスンのどれもがこのことを何らかの形で教えています。

ですが、 聖霊はあなたが受け入れない秘密のレッスンを明るいレッスンと取り替えて、その一つ一つが、あなたは父と神の子と共に一つことを望んでいると教えてくれます。

 

ACIM-Text- chapter14-10-6

自分自身に教えた全てのことと本当に全く異なるレッスンを、どうして習えるだろうかと心配する必要はありません。

どうしてなのか知りたいでしょう。あなたの役割は極めて簡単です。

自分の習ったことは、どれもこれもみな、自分が望むことではないと気づきさえすればいいだけです。

教えて欲しいと頼みなさい。

そして、習ったことを自分の経験に基づいて確認しようとしないことです。

少しでも心の平安を失いかけたり、動揺したりしたら、次ぎのように自分に言い聞かせなさい

 

このことを含めて、自分には何が何を意味するのか分かりません。

だから、どう反応すればいいのかも分かりません。

それに昔習ったことを、いま手本に使うつもりはありません。

 

こうして、自分の分からないことを自分に教えようとするのを拒否すると、神が与えてくれた導き手があなたに話しかけてくれるでしょう。

そして、自分の分からないことを放棄して導き手に差し出せば、すぐさまその導き手の存在が確かに自分に自覚できるようになってきます。

 

ACIM-Text- chapter14-10-7

あなたが、自分で奇跡の導き手になることはできません。

というのは、奇跡を必要にさせたのはあなた自身だからです。

だからこそ、あなたが奇跡を頼りにできるような手段が用意されています。

神の子がどんな必要性を作り出そうが、父が答えられないことは何一つありません。

ただし、それは神の子がほんの少しでも父を頼りにすればのはなし。

とはいえ、むりやり頼りにさせたのでは、父は自身のままでは居られない。

神が、神自身でなくなるということは不可能です。

もしそうなったら、あなたがあなた自身でなくなってしまいます。

ところが、そうなってはおらず、神は自身を変えたりするはずがありません。

あなたの真の身元は不変だからです。

奇跡は、神の不変性を承認します。

それ、は神の子を自分で作り上げた姿ではなく、本来あるがままの姿を見て承認するということです。

奇跡がもたらすのは、罪悪感のない状態だけがそれをもたらせるという結果そのものです。

それによって、罪悪感のない状態にあるに違いないという事実を立証するのです。

「14章14-2 真理の識別法 その2」に続く→

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編第14章「真理をめざす教え」目次

14-0  序論

14-1  学びの条件

14-2  幸せな学習者

14-3  無罪性を選ぶ決断

14-4  贖罪におけるあなたの機能

14-5  贖罪の環

14-6  コミュニケーションの光

14-7   聖霊と知覚を分かち合う

14-8  聖なる出合いの場

14-9  聖性の反映

14-10  奇跡の同等性

14-11  真理の識別法

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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目次

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