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奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編17章「癒しと神聖な関係」17-2本文
17章17-2 赦された世界
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あなたには自分が赦すことにした人たちが、どんなに美しく見えるか想像できるでしょうか。
これほど愛らしいものを、空想の中では未だに見たことがないでしょう。
ここで見るものは、眠っているときだろうと起きているときであろうと、何一つそれほどの素晴らしさに及ぶものはありません。
そして、それに匹敵するほどの価値があるとみなすものは他に何も無く、大切だと思うものもありません。
あなたの胸を喜びで高鳴らせてくれたと覚えているようなことさえ、何一つ、こうした光景があなたにもたらしてくれる満足感に比べれば、その僅か何分の一に及ぶ幸せさえ、もたらしはしませんでした。
なぜなら、あなたは神の子を見ることになるからです。
聖霊が喜んで見つめ、父に感謝するという、その美しいものをあなたも目にするようになります。
あなたがこうしたことを自分で見ることができるようになるまで、あなたに代わって見るために 聖霊は創造されました。
聖霊の教えは、全てあなたがそれを見ることができ、そして 聖霊と共に感謝を捧げられるようになるようにと導きます。
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こうした素晴らしいことは空想ではありません。
これこそ 実相の世界であり、そこは明るくて綺麗で真新しく、全てのものが青天白日のもとで煌いています。
ここでは何一つ隠されていません。
なぜなら、全てのものは赦されており、真理を隠す空想など一つもないからです。
その世界とこの世界の間にある橋は、本当に短くて容易に渡ることが出来るので、それが実に著しく異なる二つの世界の接点だとは信じ難いでしょう。
しかし、この取るに足らないような橋こそ、仮にもこの世界と接するもっとも頑丈な橋です。
これは、あまりにも小さな一歩なので、あなたは認識していいませんが、これこそ時間を通り抜けて永遠なる世界へと一跨ぎにすることで、数々の醜さを全て越えて美しい世界へと渡ることになります。
そして、その美しさはあなたを魅了し、その完全な姿にいつまでも驚きの目を見はらさせることでしょう。
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この一歩は、今まででもっとも小さい一歩とはいえ、神の贖罪の計画の中ではなによりも偉大な功績です。
他のことは全て学んでいくわけですが、これは完了し完全な形で授けられます。
救済を計画した存在だけが、それをそのように完了できるのです。
実相の世界には、その素晴らしさ故に、自分で手を伸ばしてみようとするようになります。
あなた自身赦すことで空想は全て取り消され、それに縛られたままになる人は一人もおらず、そのままになるものは何一つない上に、自由に見ることができます。
とはいえ、あなたが見るのは、ただ自分で作り出したものに 赦しを与えて祝福したものだけです。
そして、こうした最終的な祝福は、神の子が自分自身に与えることで、本人が新しいものの見方というものを学んだ成果といえる真の知覚法が、その目的のために役立つのです。
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星という星はみな光の中に消え去り、世界を美しくした太陽も姿を消すでしょう。
知覚するということは、完全に知覚するようになったら無意味になります。
学ぶために使われていたものはどれもこれも全てその役目がなくなるからです。
何一つ全く変化しなくなり、移行することもなければ明暗の変化もありません。
相違点もなければ、知覚できるようにする変化の度合いも、もう見られなくなります。
実相の世界を知覚することはほんの短い間なので、あなたにはかろうじて神にそのことを感謝する時間があるだけです。
なぜなら、あなたが 実相の世界に辿り着き、神への準備が整い次第、神はすばやく最後の一歩をとってくれるからです。
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実相の世界へは、古い世界、すなわち赦さずに見ている世界を完全に 赦しさえすれば、到達できます。
知覚の仕方を変えさせる偉大な存在が、あなたと一緒に、このような世界を作り上げた心を注意深く調べ始め、あなたがそれを作り出した理由と思えるものを見えるようにしてくれます。
あなたがその存在に従うにつれて、その存在は自ら持ってきた真の理由に照らして、ここには全く理由などないということを見せてくれるでしょう。
その存在の理由に接触した部分はどこも美しく生き生きし、あなたに理由が欠けていた為に、暗闇になっていたところで醜く見えていたものも、突然解放されて素晴らしいものになります。
神の子が狂気の内に作り出したものでさえ、美しい煌きを秘めていないものは有り得ないのであり、それに優しく接すれば解放することができます。
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あなたがその世界を 赦しの眼差しで見つめれば、そうした素晴らしい美しさがこぞって甦り目の前の光景を祝福してくれるでしょう。
赦しは文字通り心眼で見る心象に変えさせるのであり、 実相の世界がそっと穏やかに混乱状態を覆うように広がっていき、あなたの知覚をねじ曲げて過去のことに固定させていた幻想を全て取り除いていく様子をあなたに見せてくれます。
本当に小さな木の葉にさえ、その素晴らしさに目をみはり、草の葉さえ神の完全さを示すものとなります。
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赦された世界から、神の子は自分の母国へと簡単に引き上げられます。
そして、そこで自分はずっと平安の内にくつろいでいたと分かります。
救済さえも夢となり、心の中から消えます。
なぜなら、 救済とは、夢が終わるということであり、夢の世界に幕がおりれば 救済には何の意義もなくなるからです。
天国で目覚めたなら、誰も救われる必要が有るなどとは夢にも思わないでしょう。
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あなたはどれほど 救済を望んでいるのでしょうか。
救われることで 実相の世界を与えてもらえるのであり、その世界はあなたのものになれるのを今か今かと待ちわびています。
聖霊はそれをあなたに与えたいと強く願っているので、辛抱強く待ってはいますが、本当は待ちたいと思ってはいません。
聖霊との出会いが遅れていることにあなた自身我慢できなくなった時点で、根気よく待ってくれている 聖霊の気持ちを味わいなさい。
自分の救世主に会うために喜んで出ていき、その存在を信用して、このような世界から抜け出し、美しさと 赦しそのものである 実相の世界に向って行くことです。
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