奇跡講座テキスト編17章17-8 平安の条件

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編17章「癒しと神聖な関係」17-8本文

 

17章17-8 平安の条件

ACIM-Text- chapter17-8-1

聖なる瞬間はあらゆる状況に意図されている在り方の特別なケース、あるいは極端な例以上の何物でもありません。

聖霊の目的が、聖なる瞬間に与えた意義は、あらゆる状況にも与えられています。

それは、全く同じ不信の状態を停止する気を起こさせ、不信を抑えられ、利用させずにおかれます。

それにより、信が真理の呼びかけに答えることができるようになります。

聖なる瞬間は、総括的に見られたあらゆる関係とあらゆる状況の意味を鮮明かつ明確に表す輝かしい実例です。

信がその状況のあらゆる側面を受け入れており、不信はそこから何も除外することを強要していません。

それはただ、あなたが聖なる瞬間をあるがままのものとしておいたからこそ顕れた、完璧な平安の状況です。

 

ACIM-Text- chapter17-8-2 

このようなただ単純な礼節をもって対処することを、 聖霊はあなたに求めているだけです。

真理を本来の姿のままにさせておきなさい。

それに何も押しつけず、攻撃もせず、それが訪れるのを邪魔してはなりません。

それが、あらゆる状況も包み込み、あなたに平安をもたらすままにしておきなさい。

あなたからの信頼さえ要求されていません。

真理は何一つ要求しないからです。

その真理に入ってもらいなさい。

そうすれば、真理はあなたのために、平安に必要な信をあなたのために呼び覚まし、確保してくれるでしょう。

ただ、それに逆らう気を起こさないことです。

なぜなら、それはあなたの反対を押し切ってまでやって来ることはできないからです。

 

ACIM-Text- chapter17-8-3

あなたはどんな状況をも、全て聖なる瞬間にしたいとは思わないでしょうか。

というのも、それこそ信頼することで得られる贈り物であり、不信が使われず脇に退けられたところには、必ず惜しみなく与えられるものだからです。

そして、そのときにこそ、その代わりに 聖霊の目的に伴う力を、好きなだけ使えます。

この力は、一瞬の内に全ての状況を変容させ、 聖霊の目的を確立し、それが実在性の実証のための確実で永続する一なる手段にします。

そうして実証されたものが、信頼する気に呼びかけ、それが与えられたのです。

そして、それはいまや事実となり、もはや信頼しないではいられなくなります。

真理に対して信頼しないで拒否しようとするには重圧感は膨大なものが伴い、それはあなたが自分で認識しているよりも遥かに大きなものです。

しかし、真理を信を持ってそれに答えるには全く何の重圧感も伴いません。

 

ACIM-Text- chapter17-8-4 

自分の 救済主である 聖霊の呼びかけを認めたあなたにとっては、 聖霊の呼びかけに応えないでいる重圧感は以前にも増して重くなったように思えます。

しかし、それは事実ではありません。

以前にも、そのような重圧感を感じてはいましたが、それを「何か他のこと」がそれを生み出したと信じて、その何か他のことのせいにしていました。

それが真実であったことは一度もありません。

なぜなら、何か他のことが生み出したものはといえば、悲しい思いや憂うつな思い、病気や苦しみ、闇や漠然とした恐怖、背筋がぞっとするような恐れの空想や灼熱地獄の夢の数々だったからです。

そして、それは、心の重荷は、真理を信頼しその明らかな実在性を見たくないと拒否したために感じる耐えきれない重圧感以外の何ものでもありませんでした。

 

ACIM-Text- chapter17-8-5 

これこそ、神の子の十字架刑に架けられた姿そのものでした。

その人の不信故にその人自身にそれをなしたのです。

あなたがその人に敵対して自分自身に不信を用いることを自分に容認する前に、よくよく考えなさい。

その人は甦っており、あなたはその人が目覚めた原因を、あなたも自分のものとして受け入れたのです。

その人の 救済のための自分の果たすべき機能を引き受けたので、あなたは今やその人に対して完全に責任を担っています。

今、その人を見捨ててはなりません。

なぜなら、あなたがその人に対する信に欠くとすれば、それが自分にとって必然的に何を意味するかを理解するための機会が、あなたに与えられているからです。

その人の 救済こそ、あなたの唯一の目的です。

あらゆる状況の中に、ただこれだけを見なさい。

そうすると、その一つひとつが、これだけをもたらす手段となるでしょう。

 

ACIM-Text- chapter17-8-6 

あなたが、自分の関わる関係のゴールとして真理を受け入れた時、かつてあなたの父があなたに平安を授けたように、あなたも確かに平安を与える者となりました。

なぜなら、平安というゴールはその条件を除いて受け入れることはできないからであり、誰も真実だと信じられないものを受け入るようなことはしないので、あなたはそのゴールを信頼していたはずだからです。

あなたの目的は変わっておらず、これからも変わることはありません。

あなたは、けして変わることのないものを受け入れたからです。

そして、今や、永遠に不変であり続けるためにそれが必要としているものを、あなたがそれに与えずにおくことはできません。

あなたが解放されることは確実です。

あなたが受け取ったと同じように与えなさい。

そして、あなたはもはや、自分を足止めておけるような状況も、自分が応えた呼びかけの主から自分を引き離しかねない状況をも、遥かに越えて甦ったということを実証しなさい。

 

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編17章「癒しと神聖な関係」目次

17-1  空想を真理へと運ぶ

17-2 赦された世界

17-3 過去からの影

17‐4 二つの絵

17-5 癒された関係

17-6 ゴールを定める

17-7 信を求める呼びかけ

17-8 平安の条件 

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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目次

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