Contents
奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編19章19-4 平安をさえぎるもの 本文
Acim-Text-19-4-1
平安があなた自身の心の底から広がっていき、一なる子の全体を包み込み、それに休息を与えようとするにつれ、多くの障害に遭遇することになります。
それらのいくつかは、あなたが自身に課そうとする障害です。
その他の障害は、あたかも他所から、すなわちきょうだいたちや、自分をとりまく世界の色々な側面から生じてくるように見えます。
しかし、平安は穏やかにそれらを包み込み、まったく妨げられることなくそれらを越えて拡張していきます。
聖霊の目的をあなたの関わる関係から他者の関係へと広げて、それらの関係を優しく招き入れるというのが、 聖霊の手段をゴールに一致させるやり方です。
あなたときょうだいの心の奥に 聖霊が横たえた平安は静かに広がり、あなたの生活のあらゆる側面に達し、輝くような幸福感と完全に護られているという穏やかな自覚で、あなたときょうだいを包むでしょう。
そしてあなたは自分の神殿に近づいてくる一人ひとりに、愛と安全と自由についてのメッセージを運ぶでしょう。
その神殿は癒しが待ち受けている場所です。
あなたはその人にこれを与えるために待つようなことはしません。
なぜなら、あなたがその人に呼びかけ、その人はあなたの呼びかけの中に神への呼びかけを感じてあなたに応えるからです。
そして、あなたはその人を招じ入れ、自分が与えられたままに、その人にも休息を与えるでしょう。
Acim-Text-19-4-2
こうしたことを全部、あなたはやり遂げるのです。
とはいえ、心の奥深くにすでに存在する平安は、まず拡張しなければならず、あなたがその前に置いた障害を越えて流れなければなりません。
あなたはこれもやってのけるでしょう。
なぜなら、 聖霊と共に手がけたことは何一つ未完成のままにされることはないからです。
本当のところ、あなたが自分の外側に見るもので確かだと言えるものは何一つありませんが、次のことについては確信をしていいのです。
聖霊は、あなたが 聖霊のなかで安らぎを得られるような、休息の場を差し出してくれるように、あなたに求めているのです。
聖霊はあなたに応えて、あなたの関係に入ってきました。
今度は、あなたが 聖霊の慈悲深さに報いるつもりで、 聖霊と関わりを結びたいとは思わないでしょうか。
あなたの関係に聖性という賜物を差し伸べたのは 聖霊であり、その聖性なしには、きょうだいの真価を認めることなど、永遠に不可能なことだったでしょう。
Acim-Text-19-4-3
あなたが 聖霊に返すべき感謝を、 聖霊はただあなたが 聖霊にかわって受け取るように求めているにすぎません。
そしてあなたが優しい慈悲深さで自分のきょうだいを眺めるとき、あなたは 聖霊を見ていることになります。
なぜなら、あなたは 聖霊のいるところを見ており、 聖霊から離れてはいないからです。
あなたは 聖霊を見ることはできませんが、きょうだいたちを真実にそって観ることはできます。
そしてその人たちの内なる光が、あなたが見る必要があるものをすべて見せてくれるでしょう。
あなたの内なる平安がすべての者を包むまで拡張されたとき、ここでの 聖霊の役目は達成されたことになります。
そうなったとき、見るということにどんな必要があるというのでしょうか。
神がご自身で最後の一歩を踏み出したときには、あなたが 聖霊に捧げた感謝と報恩の念をひとつに集めて、それを至聖なる神の子の名において、そっと創造主の御前に供えます。
そして父なる神は、御名において、それを受け入れます。
神の感謝を前にするなら、見るということにどんな必要があるというのでしょう。
19-Ⅳ-A 第一の障害-それを取り除きたいという欲求 〔奇跡のコース テキスト編〕に続く→
奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編19章目次
19-4-B 第二の障害‐「 身体はそれが提供するもののゆえに価値がある」という信念