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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第6章 「愛のレッスン」より6-5本文
第6章 6-5 聖霊のレッスン
ACIM-Text- chapter6-5-1
優れた教師の誰もがそうであるように、 聖霊は、あなたが今知っている以上のことを知っていますが、あなたを 聖霊自身と同等にする為にのみ教えます。
あなたは真実でないことを信じた為に、既に間違ったことを自分に教えていました。
あなたは自分が完全であるということを信じなかったのです。
神はあなたの心を全一なるものとしてのみ知っています。
その神が、あなたは分離した心を作り出したと教えたりするでしょうか。
神が確かに知っていることは、コミュニケーションの経路が自身に向かって開かれていないということです。
その為に自らの喜びを与えられず、自身の子供たちが完全に喜びに満ちていると知ることが出来なくなっています。
神が自身の喜びを与えるというのは、限りなく続いているプロセスではありますが、それは時間の中ではなく永遠の中において行われています。
一なる子が一つのものとして神とコミュニケーションを行わないとき、神の全一性が遮られることはありませんが、神による外へ向かう拡張は途絶されてしまいます。
それ故に神は、「我が子たちは眠っているので、目覚めなければならない」と考えました。
ACIM-Text- chapter6-5-2
子供たちを怖がらせないで起こす為には、ただ、「夜は明けて光が射し込んでいるよ」と穏やかな声で囁きかける以上に、優しいやり方があるでしょうか。
子供たちを酷く怖がらせてきた悪い夢は真実ではないと、知らせることはしません。
子供たちは魔術を信じているからです。
ただ、「さあもう 丈夫だよ」と安心させるだけでいいのです。
その後で、眠っている時と目覚めている時の違いを気付けるように子供たちに教えてあげることです。
そうすれば、夢を恐れる必要はないと理解出来るようになります。
そしてまた、悪い夢を見た時には、そのような夢を払いのける為に、自分から光に呼びかけるようになるでしょう。
ACIM-Text- chapter6-5-3
賢明な教師は、何かを教える時、それを避けるのではなく、取り組ませることを通して教えます。
危害から免れる為には何を避けるべきかを強調するのではなく、喜びを得る為には何を学ぶ必要があるのかを強調します。
子供がこのように言われた場合に経験するはずの恐れと混乱を考えてみることです。
「これをしてはいけない。これをすれば、傷付いて危険な目に合う。けれど、その代わりにこうすれば危害を免れ、安全になる。そして怖がらなくなるだろう」。
それよりも、ただ一言「これだけをしなさい」とだけ言う方がずっと良いはずです。
このように簡単な言葉なら、間違えることがなく、分かりやすく、容易に思い出せます。
ACIM-Text- chapter6-5-4
聖霊は子供たちを怖がらせないので、決して誤りを並べ立てるようなことはしません。
そして、叡智に欠ける者たちは、子供と同じです。
けれども、 聖霊はいつでも子供たちの呼びかけに応え、その信頼性が子供たちに確信を持たせます。
子供たちは空想と実在とを混同しており、その違いを見分けられない為に、怯えています。
聖霊は夢を区別しません。
ただ光を当ててそれらを消滅させるだけです。
たとえあなたがどんな夢を見続けるようとも、 聖霊の光は常に、覚めるようにという呼びかけです。
夢の中には永続するものは何一つありません。
神自らの光で輝いている 聖霊は、永遠に続くものの為にのみ代弁します。
奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第6章 「愛のレッスン」目次
6-5-B 平安を得るためには、平安を学べるように平安を教えなさい