奇跡講座テキスト編7章7-4 真理の認識としての癒し

 奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第7章 「神の国の贈り物」7-4 本文

 

第7章 7-4 真理の認識としての癒し

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真理はそれが認識されることだけが可能であり、認識されることだけが必要です。

霊感(Inspiration)は 聖霊に属するものであり、確かさとは、の法則によりに属するものです。

従って、両方とも同じ源からもたらされるものです。

霊感(Inspiration)は、神を代弁する声から訪れ、確かさはの法則から訪れるからです。

癒しは、神ご自身の被造物たちが完全に全一であると知るから直接生じるものではありません。

けれども、癒しは依然としてに属します。

なぜなら、癒しは神の声ならびにの法則から生じるからです。

癒しとは、を知らない状態にある心において、神の声の法則がもたらす結果です。

その状態はには知られざるものであり、従ってそれは存在しないのですが、眠っている者たちにはその自覚がありません。

自覚がないので、その人たちは知りません。

 

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聖霊は、自らがあなたの中に在ることをあなたに教える為に、あなたを通して働かなければなりません。

これは、「あなたはの一部なのでの中に在る」という叡智に向かう中間的なステップです。

聖霊が喚起させる奇跡には、難しさの順序は有り得ません。

なぜなら、被造物はどの部分も全て一つのレベルに属するからです。

このようにあることがの意志であり、あなたの意志でもあります。

の法則がこのことを確立しており、 聖霊がそれをあなたに思い出させます。

あなたが癒える時には、あなたはの法則を思い出しており、 自我の法則を忘れています。

私が前に述べたことですが、忘れることはよりよく思い出す方法に過ぎません。

従って、忘れるということは、正しく知覚されたなら、思い出すことの反対ではありません。

あらゆる間違った知覚の場合と同様に、忘れるということが正しく知覚されていない時、それは他の何かと葛藤するという知覚を引き起こします。

適切に知覚されたなら、あらゆる適切な知覚と同様に、忘れるということも、葛藤から抜け出す為の方法として使うことが出来ます。

 

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自我は自らが学んだことの全てを、全ての人に教えたいとは思いません。

なぜなら、それは 自我の目的に反することになってしまうからです。

従って、 自我は実際には全く何も学びません。

聖霊は、 自我が「学んだ」ことの逆を教える為に、 自我が作り出したものを使うことをあなたに教えます。

学んだことの種類も、その学びに役立てた特定の能力も、同じように問題ではありません。

あなたに必要なのは、ただ学ぶ為に努力することだけです。

なぜなら、 聖霊にはその努力が目指すべき一つの統一されたゴールがあるからです。

いくつもの異なった能力が充分に長い間、一つのゴールの為に用いられたなら、そうした能力そのものが統一されます。

この理由は、そうした能力が一つの方向に、あるいは一つの方法へと集約されていくからです。

そのようにして、究極的には、それらはすべて一なる結果に貢献することになります。

そして、そうすることにより、それぞれの能力の相違ではなく類似性が強調されることになります。

 

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従って、全ての能力はそれらを適切に使う方法を理解している 聖霊へと明け渡されるべきです。

聖霊はそれらを癒しの為だけに使います。

なぜなら、 聖霊はあなたを全一なものとしてのみ知っているからです。

癒すことによって、あなたは全一性について学び、全一性について学ぶことによって、あなたはを思い出すことを学びます。

あなたはを忘れてしまいましたが、 聖霊は、あなたの忘却は思い出す方法へと翻訳されなければならないと理解しています。

 

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自我のゴールは、 聖霊のゴールと同様に統一されています。

この為、双方のゴールはどのような方法によっても、どの程度においても、決して和解させることは出来ません。

自我は常に、分割し、分離しようとします。

聖霊は常に、統一し、癒そうとします。

あなたは癒す時に癒されます。

なぜならそれは、 聖霊は癒しにおいて、難しさの順序を見ることはないからです。

癒しは、一なる子をひとつのものとして知覚する唯一の方法である為、違いに対する信念を取り消す方法です。

従って、この知覚は、の心と調和していない心の状態においてさえ、の法則と調和しています。

正しい知覚の持つ力はとても強力なので、心をの心に調和させます。

なぜなら、それはあなたたち全ての中にあるの声に仕えるからです。

 

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あなたがの意志に反対出来ると考えることは、全くの妄想です。

自我はそれが出来ると信じ、 自我そのものの「意志」を贈り物としてあなたに差し出せると信じています。

そのようなものは、あなたが望むべきものではありません。

それは贈り物などではありません。

それは全くの無です。

は、あなたが所有していると同時にそれがあなた自身であるという贈り物を、あなたに与えました。

あなたはそれを使わない時、自分がそれを持っていることを忘れてしまいます。

それを思い出さないことによって、あなたは自分が何であるかを知ることがありません。

それならば、癒しとは、の法則に沿って考え、その法則の普遍性を認めることにより、叡智に近付く方法だということになります。

このことを認識しなかった為に、あなたはそれらの法則をあなたにとって無意味なものにしてしまいました。

けれども、それらの法則は無意味ではありません。

全ての意味がそれらによって、それら自体に含まれているからです。

 

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まず、神の国を求めなさい。

なぜなら、そこでこそ、の法則が真に作用するからです。

そして、その法則は真理の法則なので、ただ真に作用することしか出来ません。

ただこれだけを求めなさい。

他には何一つ見つけられないからです。

他には全く何も存在しません。

文字通りの意味で、は全てにおける全てです。

全ての実存は、全ての実存であるの中に在ります。

従って、あなたはの中に在ります。

あなたの実存はすなわちの実存だからです。

癒しとは、あなたの兄弟の中に 自我の存在を認識しないことによって、 自我があなたの中に引き起こした危機感を忘れる方法です。

これによって、あなたたち双方の中の 聖霊が強化されます。

なぜなら、それは恐れを認めることの拒否だからです。

愛はこの招待だけを必要としています。

それは愛が一なる子の本性である為、一なる子の全体のもとに自由に訪れます。

愛に目覚めることにより、あなたは単に本来のあなたではないものを忘れるだけです。

これによって、あなたは自分が何であるかということを思い出せるようになります。

 

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第7章 「神の国の贈り物」目次

7-1  最後の一歩

7-2  神の国の法則

7-3  神の国の実相

7-4  真理の認識としての癒し

7-5  癒しと心の不変性

7-6  警戒から平安へ

7-7  神の国の全一性

7-8  信じ難き信念

7-9  神の国の拡張

7-10 苦痛と喜びとの混同

7-11 恩寵の状態

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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目次

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