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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第7章 「神の国の贈り物」7-2本文
第7章 7-2 神の国の法則
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この世界の中で、癒すということは、神の想念に似ている唯一の思考であり、それらが共有する要素故に、容易に神の想念へと転移され得る思考でもあります。
兄弟が自分を病気だと知覚した時、その人は自分自身を全一ではない者、従って何かを必要としている者と知覚しています。
もし、あなたもその人をそのように見るなら、あなた自身がその人を神の国から離れているか、あるいは分離しているかのように見ているのであり、こうして、あなた方の両方に対し神の国そのものを覆い隠しています。
病気と分離は神からのものではありませんが、神の国は神のものです。
もし、神の国を覆い隠すなら、あなたは神に属さない何かを知覚していることになります。
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それならば、癒すとは、 聖霊を兄弟と分かち合うことによって、兄弟とあなた自身の中で知覚を訂正することです。
こうすることにより、二人とも神の国の中に置かれ、その全一性があなたの心の中で回復されることになります。
これは創造を反映しています。
なぜなら、それは増大することで統一し、拡張することによって統合するからです。
あなたが投影するものも、拡張させるものも、あなたにとっては実在します。
このことは、この世界においても神の国においても、変わる事のない心の法則です。
しかし、この世界ではその内容が異なっています。
なぜなら、世界の法則が司っている想念は、神の国における想念とはかなり異なっているからです。
法則が秩序を維持しようとするのなら、それらの法則は現状に即していなければなりません。
この世界で作用している心の法則の顕著な特徴は、それに従うことにより、そしてあなたはそれに従わざるを得ないと私は保証しますが、全く相入れない二つの結果に行きつくことが可能だという点です。
この理由は、心の法則がこの世界の現状に即して改変されているからです。
この世界では、互いに葛藤する二つ声に応じられるので、全く正反対の結果が可能であるように見えます。
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神の国の外においては、神の国の中で有効な法則が、「あなたは自分が投影するものを信じる」という形に改変されています。
これが、この法則による教育の形態です。
なぜなら、神の国の外では、学ぶことは必要不可欠だからです。
この形態が意味するのは、あなたは自分が他者に投影したものと、それ故にその人だと信じているものを通して、自分とは何かを学ぶ、ということです。
神の国の中では、教えることもなければ、学ぶこともありません。
なぜなら、信念というものがないからです。
あるのは、ただ確かさだけです。
実存の確実性の中に在る神と神の子らは、自らが拡張させるものがすなわち自分自身だと知っています。
それは創造の法則である為、その法則の形態はいかなる形にも改変されることはありません。
神ご自身が、その法則に従って創造することで、その法則を創造しました。
そして神と同じように創造する神の子たちは、自らの創造がその法則に基づいていたのと同じように神の国の増大がそれに基づいていると知っているので、喜んでそれに従います。
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法則は、それが役立つものである為には、伝達されなければなりません。
要するに、異なった言語を話す者たちの為にそれらは翻訳されなければなりません。
ただし、優れた翻訳者は、翻訳するものの形を変更しなければならないとはいえ、決してその意味を変えることはしません。
実際、翻訳者の目的の全ては、元の意味を保つ為に形を変えることにあります。
神の法則を理解出来ない者たちにとって、 聖霊は神の法則の翻訳者です。
あなたはこれを自分自身で行うことは出来ません。
なぜなら、葛藤ある心は一つの意味に忠実ではいられず、従って、形を保存する為にその意味を変えてしまうからです。
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聖霊が翻訳する目的は、それとは正反対です。
聖霊は、あらゆる言語とあらゆる側面において、元の意味を保つ為だけに翻訳します。
従って 聖霊は、形の違いに意味があるという考え方には反対し、こうした違いは問題ではないということを常に強調します。
聖霊のメッセージの意味は常に同じであり、「重要なことは意味だけである」というものです。
神の創造の法則においては、神の子に真理を確信させる為に、真理を用いることはしません。
真理の拡張こそが神の国の法則であり、それは何が真理であるかという叡智のみに基づいています。
この叡智はあなたが受け継いる賜物であり、全く学びを必要としません。
しかし、受け継いでいるものを自分に拒否した時、あなたは必然的に学ぶ者となりました。
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学習と記憶の関連性について疑問を持つ者はいません。
思い出される為には一貫性がなければならないので、学習は記憶がなければ不可能です。
そうであるからこそ、 聖霊が教えるのは、思い出すことのレッスンなのです。
聖霊は思い出すことと忘れることの両方を教えると、私は既に述べました。
しかし、忘れるのは、単に、一貫性のある思い出し方をする為です。
よりよく思い出す為に忘れるのです。
二通りの解釈に耳を傾けている間は、あなたが 聖霊の翻訳を理解することはありません。
従って、一方を理解する為に、他の一方を忘れるか、または捨て去らなければいけません。
これが一貫性を学べる唯一の方法であり、これにより、あなた自身がついに一貫性あるものになれます。
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混乱している者たちにとって、神の国の非の打ち所のない一貫性にどんな意味が有り得るでしょうか。
混乱は意味を妨げる為、学ぶ者が意味を賞美出来なくなることは明白です。
神の国の中には一つの意味があるだけなので、混乱はありません。
この意味は神から来るのであり、まさしく神そのものです。
それはまたあなた自身でもあるので、あなたの創造主がしたように、あなたもそれを分かち合い、そして拡張させます。
その意味は完璧に理解されているので翻訳する必要はありませんが、拡張されることは必要です。
なぜなら、それが意味していることが、まさしく拡張そのものだからです。
コミュニケーションは完全に直接的であり、完璧に一つにつながっています。
それは全く自由です。
なぜなら、不調和なものは何一つ入り込むことが出来ないからです。
それ故に、それが神の国なのです。
それは神に属しており、従って神と同質です。
これがその実相であり、どんなものであれそれを攻撃出来ません。
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