奇跡講座テキスト編4章4-4 こうである必要はない

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第4章 「 自我の幻想」より4-4本文

 

第4章4-4 こうである必要はない

ACIM-Text- chapter4-4-1

もし、あなたが神を代弁する声が聞こえないとすれば、それはあなたが聞くことを選んでいないからです。

あなたが自分の 自我の声を聞いているのは確かだということは、あなた自身の態度や、気持の移り変わりや、行動が証明しています。

しかし、こうしたことはあなたが望んでいるものです。

これが、あなたが保持しようと奮闘し、失わないように警戒しているものです。

あなたの心は、あなたの 自我の顔を潰さないようにするための計略に満ちています。

そして、あなたは キリストの顔を捜し求めてはいません。

自我が自らの顔を捜そうとして覗き込む鏡は、実に不明瞭です。

鏡を用いる以外に、どのようにして 自我が自分を存在させるという離れ業を維持出来るのでしょうか。

しかし、どこに目を向けて自分自身を見い出そうとするかは、あなた次第です。

 

ACIM-Text- chapter4-4-2

行動を変えることで心を変えることは出来ないと私は述べたことがあります。

しかし、私はまた、あなたは確かに心を変えることが出来るとも述べ、それを何度も繰り返し伝えました。

あなたが誤って選んだということを、あなた自身の気分が教えている時、つまりあなたが喜びを感じていない時は、必ず誤って選んだということですが、しかしその時には、そうである必要はないと知りなさい。

いかなる場合においても、あなたは神が創造した兄弟の誰かについて誤った思いを抱いたのであって、あなたの 自我が不明瞭な鏡の中に作り出す映像を知覚しているのです。

神ならば考えはしなかった事であなたが考えた事は何か、そして、神があなたに考えさせようとする事であなたが考えなかった事は何か、それを正直に考えてみなさい。

そのようにして、あなたが行った事や、行わないままにしておいた事を、誠意を持って捜しなさい。

神の心と共に考える為に、あなたの心を変えなさい。

これを行うのは難しく思えるかもしれませんが、そのことに抵抗して考えようとするよりもずっと容易なことです。

あなたの心は、神の心と一つです。

この事を否定して別の考え方をすることで、あなたの 自我は何とか続いてきましたが、あなたの心は文字通り分裂してしまいました。

あなたを愛する兄として、私はあなたの心について深く気にかけており、あなたには私の手本に倣うように自分自身と兄弟を見つめ、そして、あなた自身と兄弟のどちらの中にも栄光ある父の栄光の内に創造されたものを見出すように、と私はあなたを強く促します。

 

ACIM-Text- chapter4-4-3

あなたが悲しいと思う時、こうである必要はないと知りなさい。

憂鬱感とは、欲しいのに手に入らない何かが自分から取り上げられている、と感じることから生じるものです。

あなたは、自分自身でそう決断する以外には、奪われるものは何一つないことを思い出して、それとは違う別の考え方を決断することです。

 

ACIM-Text- chapter4-4-4

あなたが不安を感じる時、そのような気持ちになるのは 自我の気まぐれから生じるものだと悟って、こうである必要はないと知りなさい。

あなたは 自我の指図を聞き入れるのと同様に、それに従わないためにも警戒することが出来ます。

 

ACIM-Text- chapter4-4-5

あなたが罪悪感を感じる時に思い出すべき事は、 自我が神の法則に背いたのは確かですが、あなたは背いていないという事です。

自我が犯した「罪」は、私に任せなさい。

そのためにこそ贖罪があります。

しかし、あなたの 自我が傷つけた相手についてあなたが自分の心を変えるまでは、贖罪はあなたに解放を与えることは出来ません。

あなたが罪悪感を感じているうちは、あなたの 自我が支配しているということになります。

なぜならば、罪悪感を経験出来るのは 自我だけだからです。

こうである必要はありません。

 

ACIM-Text- chapter4-4-6

あなたは自分の心をよく見つめて、 自我の誘惑に注意していなさい。

それに欺かれたりしないようにしなさい。

なぜなら、それはあなたに差し出せるものは何一つないからです。

このような自ら進んで霊(Spirit)の放棄をやめた時、あなたにはどれほど自分の心が集中力を発揮することが出来て、疲労を超越して癒える事が出来るかが分かるでしょう。

しかし、あなたは自分自身を 自我から引き離せるほど、 自我の要求に対して充分に警戒していません。

こうである必要などありません。

 

ACIM-Text- chapter4-4-7

心が彷徨うのをあなたが積極的に拒むなら、神と神が創造したものとの繋がりを保つ習慣は容易に身につけられます。

問題は、それに専念出来るかどうかではなく、あなた自身を含む誰もが、絶え間なく努力を注ぐ価値はない、という信念の問題です。

このような思い違いをしないよう、首尾一貫して私の側につきなさい。

そして、このような卑小な信念に引き戻されることのないようにしなさい。

落胆している者たちは、本人にとっても私にとっても役に立ちませんが、言うまでもなく落胆することがあるのは 自我だけです。

 

ACIM-Text- chapter4-4-8

これまでに、自分自身を喜ばせる機会がどれほどたくさんあったか、また、それらの機会のうちどれほど多くを拒否してきたか、あなたは本当によく考えてみた事があるでしょうか。

神の子の力には限界はありませんが、自分で選んでその力をどれだけ表現するか制限する事は出来ます。

あなたの心と私の心が一つになって、その輝きで 自我を消滅させ、あなたが考えることと行うこと全ての内に神の強さを自由に放つことが出来ます。

これ以下のことで満足することなく、自分のゴールとしてこれ以外のものは受け入れないと拒否しなさい。

自分の心の中にそのゴールを成し遂げるのを妨げるような信念がないかどうか注意深く見守り、そのような信念からは離れることです。

あなたがこれを上手く行えたかどうかは、あなた自身がどう感じているかで判断してみるといいでしょう。

これが、判断の唯一の正しい使い方です。

判断は、他の防衛法と同様に、攻撃することにも護ることにも、傷つけることにも癒すことにも使えます。

自我は確かに審判にかけられるべきであり、その結果不的確と判断されなければなりません。

自我は、あなたからの忠誠や保護や愛がなければ存在出来ません。

自我にこの真の審判を受けさせなさい。

そうすれば、あなたは忠誠と保護と愛を 自我から撤回せずにはいられなくなるでしょう。

 

ACIM-Text- chapter4-4-9

あなたは真理を映し出す鏡であり、その中で神ご自身が完全な光として輝いています。

自我の不明瞭な鏡に向かって、あなたはただ「そこに映っている姿は真実ではないと知っているので、私はそれを見ない」と言いさえすればいいのです。

そして、このことが、このことだけが真実だと知り、平安の内にあるあなたの上に、聖なる存在の光が輝くに任せなさい。

神の心はあなたを創造するにあたり、あなたの上に輝きを注ぎ、あなたの心を生み出しました。

その神の心は、今もなお、あなたの上に輝いており、あなたを通して輝き続けなければなりません。

あなたの 自我は神があなたの上に輝くことを妨げることは出来ません。

しかし、あなたが自分を通して神に輝いてもらおうとするのを邪魔することは出来ます。

 

ACIM-Text- chapter4-4-10

キリストの最初の降臨とは、単に、創造の別名に過ぎません。

なぜなら、 キリストとは神の子のことだからです。

キリストの再臨とは、 自我の支配の終わりと心の癒し以上のものを意味してはいません。

私は、最初の降臨において、あなたと同じように創造され、再臨において、私に加わるようにとあなたに呼びかけました。

キリストの再臨の責任者である私が下す審判は、ただ保護するためであり、それは決して攻撃しないがゆえに、間違うことはあり得ません。

あなたによるそれは、私があなたを間違えて選んだとあなたが信じてしまうほどに、歪曲されていることもあります。

そう信じることは、あなたの 自我の間違いだと、私が請け合います。

それを謙遜と思い違いしてはなりません。

あなたの 自我は、 自我は実在していて私は実在しない、とあなたに確信させようとしています。

なぜなら、もし私が実在するのなら、あなたも私と同じように実在するということになるからです。

これを知ることは確かに叡智であると私が請け合いますが、この叡智が、 キリストがあなたの心の中に入り、心を癒したということを意味します。

 

ACIM-Text- chapter4-4-11

私は、あなたの 自我を攻撃しません。

私は、あなたが眠っていようと目覚めていようと、 聖霊の住処であるあなたの高次の心に働きかけます。

それはまるで、あなたの 自我が、その住処であるあなたの低次の心に働きかけるのと同じです。

このことにおいて、私はあなたのために絶え間なく警戒しています。

なぜなら、あなたはあまりに混同しすぎていて、自分の頼みの綱を認識出来ないからです。

私は間違っていないと確信しています。

あなたの心は、私の心に繋がることを選ぶでしょう。

そして、共にいれば私たちは無敵です。

あなたと兄弟が私の名のもとに互いに歩み寄るのは、まだこれからです。

そして、あなたの正気は取り戻されるでしょう。

私は、生命こそが、生きる神に創造されたあらゆるものの永遠の属性であると知ることによって、死者を甦えらせました。

それに比べて、霊(Spirit)が不在となった者に霊(Spirit)を吹き込むことや、不安定な者を安定させることの方が、私にとって難しいと、なぜあなたは信じるのでしょうか。

奇跡に難しさの順序があるとは私は信じていませんが、あなたはそう信じています。

私が呼びかけたので、あなたはそれに答えるでしょう。

奇跡は自然なことだと私は理解しています。

それが愛の表現だからです。

私があなたに呼びかけることは、あなたがそれに答えることと同様に自然なことであり、必然的なことです。

 

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第4章「 自我の幻想」目次

4-0 序論

4-1 正しく教え方と正しい学び方

4-2  自我と偽りの自律

4-3 葛藤のない愛

4-4 こうである必要はない

4-5 「 自我 身体」という幻想

4-6 神からの報奨

4-7 創造とコミュニケーション

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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