奇跡講座テキスト編20章20-4箱舟に乗り込む

奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編第20章 「 聖霊の心眼」20-4本文

 

第20章 20-4 箱舟に乗り込む

ACIM-Text- chapter20-4-1

何であれ、あなた自身がそれに力を与えない限り、あなたを傷つけることは出来ません。

しかし、あなたは、この世界の法則が解釈する通りの与え方で、すなわち「あなたが与える通りに失う」というやり方で力を与えています。

力を与えることは、まさしくあなた次第の事柄では有りません。

力とは、神からのものであり、神から与えられ、「あなたは与える通りに得る」ということを知っている 聖霊によって再び目覚めさせられるものです。

聖霊は、罪に力を与えないので、罪には何の力もありません。

さらに、この世界が見ているような罪の結果、すなわち病気や死、それに不幸や苦痛というものにも同様に力を与えるようなことはしません。

聖霊は、こうした物事を見ることはなく、その源のように見えるものにも何の力も与えないので、それらは生じていません。

このようにして、 聖霊はあなたをそうしたものから自由に保ちます。

あなたの本性について幻想を持っていない 聖霊は、単に全てを神に渡すだけで、神は既に真実であるものの全部を、与えたと同時に受け取っています。

神は、真実でないことは受け取ったこともなく、与えたこともありません。

 

ACIM-Text- chapter20-4-2

天国には、罪の居場所がありません。

天国では、罪の結果は異質なものなので、その源がその中に入り込むことが出来ないのと同様に、その結果に入り込む事も出来ません。

だからこそ、ここに、あなたは兄弟を罪なき者として見ることが必要なのです。

天国は、その人の中にこそあります。

その人の中に、天国の代わりに罪を見ると、あなたから天国は失われてしまいます。

しかし、その人をあるがままに見れば、あなたに属するものがその人の中からあなたに向かって輝き出るでしょう。

あなたの 救済者は、あなたに愛だけを与えますが、その人からあなたが何を受け取るかはあなた次第です。

あなたの全ての間違いを看過する力がその人の中にあり、その中にその人自身の 救済も存在しています。

そして、あなたの 救済についても同じことが言えます。

救済とは、 聖霊の解釈によって与えることを学び習うレッスンです。

それは、神の法則とは別の法則を自らの中に定め、神が創造しなかったものを強めるための力をそれらの法則に与えてしまった心の中に、神の法則を再び目覚めさせることです。

 

ACIM-Text- chapter20-4-3

あなたの狂った法則が作り出されたのは、あなたが確実に間違いを犯すようにするためのものであり、その法則がもたらす結果をあなたの当然の報いとして受け取ることによって、あなたを支配する力をそれらの間違いに与えるためでした。

これが狂気以外の何物でもないのではないでしょうか。

そして、これをあなたは狂気からあなたを救う 救済者の中に見たいでしょうか。

その人は、あなた同様、こうしたことから縛られているわけではなく、あなたがその人の内に見る自由の中に、あなたは自分自身の自由も見ることになります。

なぜなら、あなた達はこれを分かち合っているからです。

神が与えたものは、神の法則だけに従います。

その上、神の法則に従う者たちが、その他の源がもたらす結果を被るということも有り得ません。

 

ACIM-Text- chapter20-4-4

自由を選択する者は、ただ自由のもたらす結果だけを経験します。

その人たちの力は、神からのものであり、神がその力を与え分かち合おうとした者たちだけに、その人たちはその力を与えます。

それ以外のものには、何一つその人たちに触れることは出来ません。

なぜなら、その人たちは神の法則だけを見て、神の意志に従って自分たちの力を分かち合うからです。

こうして、その人たちの自由は確立され、維持されます。

その自由は、幽閉したい誘惑や、幽閉されたい誘惑に負けることなく、支えられています。

自由から学んだその人たちこそ、自由とは何なのかを尋ねるべきです。

鷲はどうやって空高く舞い上がるのだろか、と雀に向かって尋ねてはなりません。

なぜなら、小さな翼を持つものたちは、あなたと分かち合うための力を自分自身のために受け入れていないからです。

 

ACIM-Text- chapter20-4-5

罪なき者は、自分が受け取ったように与えようとします。

それならば、無罪性の力を兄弟の中に見なさい。

そして、罪からの解放をその人に差し出したあなたは、その人と共にそれを分かち合いなさい。

一見すると、孤独にこの地上を歩いている人達の一人ひとりに、ひとりの 救済者が与えられており、その 救済者のここでの特別な機能は、その人を解放し、そうすることで自分自身を解放することです。

その人たちは全て同一の存在ですが、分離の世界では、それぞれが個別に任命されます。

しかし、その人たちが全て同一の存在だと知っている者たちは 救済を必要としていません。

そして、一人ひとりが、 キリストの顔を見つめ、 キリストを無罪だと見る用意が出来た時、自分の 救済者を見出します。

 

ACIM-Text- chapter20-4-6

この計画はあなたからのものではありません。

さらに、あなたは学ぶよう与えられた役割以外のことを、何も心配する必要はありません。

というのも、それ以外の全てを知る存在が、あなたの助けなしで、その計画を取り計らうからです。

しかし、 聖霊がその他の全てを行うためにあなたの役割を必要としていないと思ってはなりません。

なぜなら、あなたの役割の中にその全てがあり、それなしにはどの役割も完全ではなく、あなたの役割なしでは全体が完成しないからです。

平安の箱舟には二人ずつ乗り込むことになりますが、別の世界の始まりもその人たちと共に行きます。

それぞれの神聖な関係が、今や 聖霊の目的を分かち合っているので、必ずこの箱舟に乗り込み、 聖霊の計画の中の自らの特別な機能を学ぶことになります。

そして、この目的が達成される時、新しい世界が生じます。

それは、罪が入る事が不可能な新しい世界であり、神の子が恐れずに中に入りしばらく休息して、幽閉を忘れて自由を思い出すことが出来る新しい世界です。

あなたなしに、その人がどうやってそこに乗り込み、休息し、思い出す事が出来るでしょうか。

あなたがそこにいなければ、その人は完全ではないのです。

そして、その人がそこで思い出すのは、その人自身の完成です。

 

ACIM-Text- chapter20-4-7

これがあなたに与えられた目的です。

兄弟に対するあなたの 赦しが、ただ自分たち二人のためだけにしか役に立たないと考えてはなりません。

なぜなら、その新しい世界の全ては、休息するためにここに入ってくるそれぞれ二人一組になった人たちの手に懸かっているからです。

そして、その人たちが休息する時、 キリストの顔がその人たちの上に光り輝き、二人は神の法則を思い出します。

それ以外のことは全部忘れて、神の法則が自分たちと全ての兄弟の中で完璧に成し遂げられることだけを切望します。

あなたはこれが達成された時、兄弟抜きで自分が休息することになるとあなたは思うのでしょうか。

私があなたを置き去りにして、私自身の一部を忘れることが出来ないのと同様に、あなたも、もはや兄弟の一人たりとも外に置き去りには出来ないでしょう。

 

ACIM-Text- chapter20-4-8

あなたは、自分が時間の中にいて、平安への道が開かれる前にこれほど多くのことが為されなければならないという時に、どうして心安らかでいられるだろうと訝るかもしれません。

おそらく、これはあなたにとって不可能であるかのように思えるでしょう。

しかし、神があなたのために、失敗する 救済計画を用意することが有り得るかどうか、自分自身に聞いてみなさい。

一旦、あなたが神の計画を自分の果たしたいと望む唯一の機能として受け入れたら、あなたが努力しなくても 聖霊が他の全てを手配するでしょう。

聖霊は、あなたに前を先立って進み、躓きの石やあなたの行く手を妨げる障害を一つ残らず取り除き、あなたの道を整えるでしょう。

あなたは、何一つ必要なものを拒否されることはありません。

困難と見えるものの全ても、あなたがそこに着くまでの間に溶け去っているでしょう。

あなたは自分が果たそうとする唯一の目的以外は、何も気にかける必要も、考える必要もありません。

その目的は、あなたに与えられたものであり、その達成もまたあなたに与えられるでしょう。

神の保証は、偶然ではなくて確かさの上に基づいているので、あらゆる障害に対して効力を持ちます。

つまり、神の保証はあなたの上に成り立っています。

それに、神の子以上に確かなものが有り得るでしょうか。

 

奇跡講座テキスト編 第20章「 聖霊の心眼」目次

20-1    聖週間

20-2   百合の花の贈り物

20-3   調整としての罪

20-4   箱舟に乗り込む

20-5   永遠の前触れ 

20-6    聖霊の神殿  

20-7   手段と目的の一貫性

20-8   無罪性の心眼

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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