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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編14章 「真理をめざす教え」より
14章14-3 無罪性を選ぶ決断 その2
ACIM-Text- chapter14-3-11
自分自身のために決断を下さなければならないような事態は絶対に起こりません。
必要な助け、それも答えを知っている援助者がいなくなった訳ではありません。
一人で自分のために手に入れられるものなどたかが知れており、あらゆるものを与えてくれる存在がその全てを簡単に差し伸べてくれるというのに、自分で手に入れた僅かなもので満足するつもりなのでしょうか。
その存在は決して、あなたがどんなことをして神の贈り物を授かるに相応しくなったのかと尋ねたりしません。
したがって、自分にそんなことを聞いてはりません。
かわりに、その存在の答えを受けいれなさい。
なぜなら、あなたには神が意図する全てのものを授かる価値がある、とその存在には分かっているからです。
その存在が本当に自由に喜んで与えてくれる神の贈り物を目の前にして、逃げ出そうとしないことです。
その存在は、ただ神からあなたのために預かったものを差し出してくれます。
自分がそれを受け取るに相応しいかどうか自分で決める必要はありません。
なげなら、神があなたはそれに相応しいと分かっているからです。
ACIM-Text- chapter14-3-12
あなたは、神の決断を真実として認めようともせず、そのうえ神の神の子に対する平静かつ揺るぎない評価のかわりに、哀れな自己評価のほうを取るつもりなのでしょうか。
自ら創造したものは全て完全に潔白であるという、神の確信をぐらつかせることのできるものなど何もありません。
全ては確かに全く純粋だからです。
神に属するものなので真実に違いありません。
それとは反対の結論を出さないようにしなさい。
それぞれの心の贖罪のために、神が立てた計画を静かに受け入れ、自己流のやり方を放棄した心には平安があります。
あなたには 救済というものが分かっていませんが、それはその 救済を理解していないからです。
救済とは何なのかとか、それをどこに見いだせるのか自分で決めようとせずに、ただ 聖霊に全部聞くことにして、全てを 聖霊が穏やかに勧めてくれるとおりに決めることです。
ACIM-Text- chapter14-3-13
神があなたに従わせようとする計画そのものを知っている存在が、それをあなたに教えることができます。
ただその存在の叡知だけが、あなたを計画に従うよう導くことができます。
あなたがひとりで決断しようとする度に、自分にとっての 救済とは何か定義し、何から救われることになるというのか示しているに過ぎません。
聖霊には、 救済とはただ罪悪感から脱出することであると分かっています。
あなたにとって「敵」は他におらず、神の子の純粋さをこんな風に変に歪められたあなたには、 聖霊だけが唯一の友です。
その 聖霊こそあなたを自由にする潔白さを保護する力強い存在でもあります。
そして 聖霊は、あなた自身の罪の無さをあなたの晴れやかな心から隠して分から無くさせてしまうものを、全て取り消す決断です。
ACIM-Text- chapter14-3-14
それゆえに、 救済のために導いてもらうなら、 聖霊だけに案内役になってもらうことです。
救済への道を知っているので、喜んで案内してくれます。
聖霊とであれば、あなたにも神があなたのために意思することこそまさに自分の意志でもある、と分かってくるに違いありません。
聖霊の導きがなければ、自分ひとりで分かっていると思うようになり、自分の平安に逆らって決めてしまい、それは 救済が自分の中にだけあるものと決めつけていたのと同様で、目に見えています。
救済とは、神があなたに授けるようにと託した 聖霊からきます。
そのことを 聖霊は忘れてはいません。
その 聖霊を忘れさえしなければ、あなたの救いとあなたの内なる神の平安のために、 聖霊が全ての決断をしてくれます。
ACIM-Text- chapter14-3-15
神が聖なるものとして創造した神の子の価値が、どんなものか見積もってみようとなどしないことです。
そのようなことをすれば、父を評価して不当な判決を下すことになりかねません。
そして罪を頭の中で犯せば自責の念を抱くようになるのは確実です。
しかし、これはあくまでもこの世界であれ天国であれ、誰にも罪を犯す可能性などないことです。
聖霊はただ、神の座に自分が代わりに座ろうとする「罪」が、罪悪感の源ではないと教えてくれるだけのことです。
起こり得ないことが恐れを生じさせるはずがありません。
あなたを愛し、正気でない心から導き出してくれる 聖霊を信頼して、穏やかな気持ちでいればいいのです。
狂気の沙汰を自分で選ぶかもしれませんが、それはあなたの本性ではありません。
あなたのことをいつも覚えていてくれさる神の愛を決して忘れてはなりません。
神の子は愛にみつる心の中で創造されたのであって、そこにいないものとしてあつかわれるようなことは絶対に有り得ないのであり、そこで十全なる平安のうちにいつまでも居ることになるのです。
ACIM-Text- chapter14-3-16
「自分の代りに決めてほしい」と、あなたが 聖霊に言いさえすればそれで済むことです。
なぜなら、 聖霊の決断は神があなたについて分かっていることを反映するからであり、これに基づけばどんなことだろうと間違いはなくなります。
どうしてそんなに必死になって、自分に分かるはずがないことをあれこれ心配して気に病むのでしょう。
全ての叡知を裏付けにして、 聖霊があなたのためにいつも決断してくれます。
聖霊の叡知と愛から学び、暗闇で躍起になっている一人ひとりに 聖霊の答えを教えてなさい。
そうすれば、すなわちあなたがその人たちと自分自身のために決断することになります。
ACIM-Text- chapter14-3-17
同等の愛を全ての人に分け隔てなく平等に与えてくれる 聖霊を通して、全てのことを決断するとは何とありがたいことでしょう。
聖霊はあなたに無関係な者を一人たりとも残すようなことはしません。
だからあなたのものをちゃんと与えてくれます。
あなたの父が、その自分のものを 聖霊と分かち合うようにさせてくれるからです。
あらゆる点において 聖霊に導いてもらい、そのことを考え直したりしないでおきなさい。
聖霊はすぐ確実に答え、しかも決めたことで何らかの影響を受けることになる人たち、一人ひとりに愛を抱いて答えると信頼することです。
全ての人に影響がおよぶことは言うまでもありません。
その全ての人にとって良いことだけをもたらせるということを決める責任を、全部自分で背負うつもりだとでもいうのでしょうか。
それが何か分かるでしょうか。
ACIM-Text- chapter14-3-18
あなたは自分の創造主と意思の疎通をしないでいるという、最も不自然な習慣を身に着けました。
それにも関わらず、あなたは 聖霊と密な意思の疎通を保っており、 聖霊の内なる全てのものとも、まるでそれが自分自身の内にあるように、意思の疎通を密にしています。
聖霊の愛に満つる導きをうけて、孤立することを止めなさい。
そして、意思の疎通をする素晴らしさというものを全て味わいなさい。
あなたは一度はそうすることを放棄したとはいえ失うことはできなかのです。
ACIM-Text- chapter14-3-19
何をなすべきかはっきりしないような気がする度に、 聖霊が自分の中に存在することを思い出し、次のように、ただこのように自分に言い聞かせてなさい。
たとえ私が知らなくても 聖霊が自分を導いき、確かな道を知っています。
そのうえ、自分に学ばせようとしていることを、遠ざけるようなことは決してしません。
だから、自分のために知っていることを全部知らせてくれるものとして信頼します。
そして、どのようにすれば自分の罪悪感のない姿を穏やかに知覚できるか教えてもらいなさい。
すでにその状態にあるのは確かだからです。
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