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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編 第24章｢特別性のゴール｣24-1本文
第24章24-1愛の代替としての特別性
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愛とは拡張です。
ほんの小さな贈り物であれ、それを出し惜しみすることは、愛の目的を知らずにいるということです。
愛は全てを永久に差し出します。
一つの信念でも、一つの捧げものでも、差し出すのを出し惜しむなら、愛は失われます。
なぜなら、あなたは、一つの代用品に愛の代わりとなるように求めたことになるからです。
そうすると、愛の代わりに選べる唯一の選択肢に伴って平安の代替である戦いが起こらざるを得ません。
あなたがそれを選択したことによって、それが持っているかのようにみえる実在性の全てがそれに与えられてしまいました。
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互いに矛盾する結果というものは実在することが不可能なので、ある信念ともう一つ別の信念があからさまに攻撃し合うことは決してありません。
しかし、認識されていない信念とは、密かに戦うという決断であって、そこでは葛藤の結果は知らないままにされ、それが道理にかなうことかどうかを検討されるために理性に運ばれるということはありません。
こうして多くのわけの分からない結果がもたらされ、いくつもの無意味な決断が下されては隠蔽にされ、今度はそれらがその後に続く全ての決断を指示する力を与えられた信念となります。
こうした隠れた戦士たちの持つあなたの平安を乱す力について、見誤ってはなりません。
なぜなら、あなたがその力をそこにそのままにしておくと決断している間は、あなたの平安はその戦士たちに翻弄されるからです。
平安の密かな敵、すなわち愛の代わりに攻撃を選択するというあなたの最も小さな決断は、認識されないまま、あなたをすぐさま戦闘へと駆り立て、あなたが自覚しているよりも遥かに包括的な暴力へと促すのですが、この敵はあなた自身の選択によってそこに居るのです。
その存在も、その恐ろしい結果も、否定するのに及びません。
否定できるのはそれらの実在性だけであり、それらのもたらす結果ではありません。
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認識されてはいなくとも、防衛されるべく隠された信念として大事にされているものとは、特別性に対する信であるに過ぎません。
これは多くの形態を取りますが、神の被造物の実在性と神が我が子に与えた壮大さと、常に衝突することになります。
それ以外に何が攻撃を正当化できるでしょう。
相手の自己が、自分の知っている自分の自己でもある時、いったい誰が相手を憎むことが出来るでしょう。
ただ特別な者たちだけが、敵を持つ事が出来ます。
その人たちは異なっており、同一の存在ではないからです。
そしてどんな種類のものにせよ、違いというものは全て、実相に序列があると見なすことを余儀なくさせ、判断することの必要性から逃れられなくしてしまいます。
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神が創造したものが攻撃されることは有り得ません。
なぜなら、宇宙の中にはそれ自体と異なっているものは何もないからです。
しかし、異なるものがあるならば審判が必要となり、その審判は｢より優れた」誰かからされるものでなくてはなりません。
つまり、自分が咎める対象と同じになることは出来ない誰か、その対象よりも｢上｣に居て、それと比べれば罪の無い誰かによって為されなければなりません。
そのようにして、特別性は手段であると同時に目的となります。
なぜなら、特別性は、ただ分け隔てるだけでなく、特別な者たちの「下」に居るかのように見える者たちを攻撃することを「自然」で「正当」だと思わせる根拠となるからです。
特別な者たちは、その違い故に弱さと脆さを感じます。
というのも、その人たちを特別にするものとは、その人たちの敵に他ならないからです。
それでも、その人たちは、その敵対性を保護して、それを「友」と呼びます。
それを守るために、その人たちは宇宙と戦います。
なぜなら、それ以上にその人たちが価値を置いているものは、この世界には何一つないからです。
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特別性は、間違った決断を強いる大いなる独裁者です。
これこそ、あなたの本性とあなたの兄弟の本性についての大掛かりな幻想があります。
そして、これが、 身体を保存する価値がある大切なものにしています。
特別性は必ず防衛されます。
幻想はそうした状態を攻撃できるし、確かに攻撃します。
あなたの特別性を保持するためには、あなたの兄弟が一個の幻想にならなくてはいけないからです。
あなたよりも「劣っている」者は攻撃しなければなりません。
それによって、あなたの特別性が、その人の敗北を糧にして生きる事が出来るようになります。
というのも、特別性とは勝利感であり、その勝利とはすなわちその人の敗北と恥辱だからです。
あなたの罪の全てを背負って、どうしてその人が生きられるでしょうか。
そして、その人を征服した者とは、あなた以外の誰であり得るでしょう。
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もし、あなたが兄弟と同じであるとすれば、あなたはその人を憎めるでしょうか。
もし、自分がその兄弟と共に同じゴールに向かって旅をしているのだと悟ったなら、あなたはその人を攻撃できるでしょうか。
もし、その人がゴールを達成すれば、それはすなわち自分のゴールの達成だとして見て取られたなら、あなたは出来る限りの方法でその人がそこに到達できるように手助けしようとするのではないでしょうか。
あなたは、特別性においてはその人の敵であり、共有された目的においてはその人の友です。
特別性は、決して分かち合うということをしません。
なぜなら、それはあなただけが到達できるゴールの上に基づいているからです。
ということは、兄弟は決してそのゴールに達してはならないことになります。
さもないと、あなたのゴールが危うくなるからです。
勝ち誇ることがゴールである場所で、愛が意味を持てるでしょうか。
そして、このために下される決断で、あなたを傷つけずに済むようなものがあるでしょうか。
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あなたの兄弟はあなたの友です。
なぜなら、その人の父がその人をあなたと同じものとして創造したからです。
そこには、何の違いもありません。
あなたに兄弟が与えられたのは、愛を拡張させるためであり、その人から愛を切り放すためではありません。
あなたが自分のものにしてとっておこうとするものは、あなたにとって失われています。
神はあなたと兄弟に神ご自身を与えたのであって、このことを思い出す事が、今ではあなた達が分かち合う唯一の目的です。
それゆえに、それがあなたの持つ唯一の目的です。
もし、あなたが自分と兄弟の間にどんな種類の特別性も見ないことを選択したとしたら、あなたは兄弟を攻撃する事が出来るでしょうか。
あなたに兄弟を部分的にしか歓迎させないものや、あるいは自分たちは離れているほうがましだと思わせるものは、何であれ正直に見つめなさい。
あなたが常に信じている事というのは、あなたの関わる関係が自分の特別性を制限してしまうことではないでしょうか。
そして、これが、あなたと兄弟とを互いにとって幻想としてしまう「敵」なのではないでしょうか。
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神に対する恐れと兄弟に対する恐れは、認識されていない特別性の信念の一つから生じます。
それというのも、あなたは兄弟に、その人の意志に反してそのような信念に屈服するように要求しているからです。
そして、神ご自身でさえも、それを尊重しなければならず、さもないと復讐を受けるという事になっています。
こうなると、疼くような悪意や突き刺すような憎悪、そして分離したいという願望のひとつ一つが起こります。
ここにおいて、あなたと兄弟とが分かち合っている目的は、あなた達双方から覆い隠されるからです。
この奇跡のコースは、あなたと兄弟は同じだと教えているので、あなたはこれに反対しようとします。
あなた達には、同じではない目的とか、父と分かち合っていないような目的など、一つもありません。
というのも、あなたの関係からは、特別なゴールなど既に一帰されているからです。
それでも、あなたは、ここにきて天国がそれに与えた聖性というゴールを挫こうとするのでしょうか。
特別な者たちは、打撃や侮辱を被ったと思えたり、自分が裁かれたと空想したりする度に移り変わる視点以外に、どんな視点を持つ事が出来るでしょうか。
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特別な者たちは、真理に対抗して幻想を防衛しなくてはなりません。
特別性とは、神の意志に対する攻撃以外の何ものでもないからです。
あなたが、兄弟に対抗して防衛しようとしているものがこれである間は、あなたは兄弟を愛してはいません。
これが、その人が攻撃し、あなたが保護するものです。
ここに、あなたがその人に対抗して繰り広げる戦闘の場があります。
そのような戦場では、その人はあなたの友ではなく、敵とならざるを得ません。
異なる者たち同志の間には、平安は有り得ません。
しかし、あなた達は同一の存在であるからこそ、その人はあなたの友なのです。
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