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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編15章 「聖なる瞬間」より
15章15-2 疑いの終結
ACIM-Text- chapter15-2-1
贖罪は時間の中で起こることですが、時間のためではありません。
それはあなたの心の中にあるので、永遠です。
神の思い出を保つものが時間に縛られたりすることは有り得ません。
あなたについても同じことが言えます。
神が束縛されない限り、あなたも束縛されたりしないはずです。
聖霊に捧げられた一瞬は、あなたのために神に捧げられるのであり、その瞬間、あなたは神のうちにて静かに目覚めるでしょう。
その恵みの一瞬、あなたは昔習ったことなど全て忘れてしまい、そこに 聖霊がすばやく平安について学ぶべきことを全て差し伸べてくれます。
それを学ぶ妨げになるものをぜんぶ取り除かれたなら、時間はかからないでしょう。
真理は時間を遥かに超えているので、その全ては一度に起こります。
ひとつのものとして創造されたのであり、その一つたることは時間に少しも左右されないのです。
ACIM-Text- chapter15-2-2
時間のことを気にする必要はないし、恐怖心を全て取り除いてくれる神聖な一瞬を恐れることはありません。
平安な一瞬は、恐れは伴わないので、永遠だからです。
それは時間を永遠なるものに変えるようにと、神から任命された教師を通して、神があなたに与えてくれる教えなので、その一瞬を経験できるときが必ず来ます。
神の教師は幸いなるかな、その存在は神の聖なる子に、自分の神聖さを自覚させることを喜びとします。
神の教師の喜びは時間のうちに留まってはいません。
その喜びはあなたの喜びとなるのだから、教師の教えはあなたのためだと言えます。
その存在を通じてあなたは神の祭壇の前に立ち、そこでその存在は穏やかに地獄を天国に変えてくれます。
それというのも、神があなたに居させてくれるところは天国だけだからです。
ACIM-Text- chapter15-2-3
神が居させてくれるところへ行くのに、どれくらい時間がかかるというのでしょうか。
あなたは今まで居たところにおり、これからもずっとそこに居るというのに。
あなたが持っているものは全て、永遠にあなたのものです。
恵みの一瞬は時間を包み込むまでになります。
それはまるで神自身手を広げてあなたを抱きしめてくれているようです。
何日も何時間も、いや長年に渡って、兄弟たちを自分の 自我に縛りつけたまま、その 自我を支持しそれの弱みを何とか支えようとしてきた者は、力の源たる存在を知覚しようとしません。
こうした聖なる瞬間に、あなたは兄弟全員の鎖を外し、その人たちの弱みも自分自身の弱みも持続させないと拒否するでしょう。
ACIM-Text- chapter15-2-4
あなたは兄弟たちを、 自我を支える源泉と見なして、どれほど酷使してきたか気づいていません。
その結果、兄弟たちが 自我を証明しているように見えるし、 自我を手放さない方がいいという理由を提供してくれるように思えます。
しかし、兄弟たちは 聖霊のためにはもっともっと、有無を言わさないほど、さらに力強く証言します。
だから 聖霊の強さを支持してくれるのです。
したがって、兄弟たちがあなたの内なる 自我を支持するか、 聖霊を支持するか、それはあなた次第です。
自分がどちらを選んだのか、兄弟たちの反応を見れば分るでしょう。
ある兄弟の内なる 聖霊を通して解放された神の子はいつでも見分けられます。
その神の子を否定することはできません。
もし、まだ確信が持てないとすれば、それはただあなたが完全に解放してあげていないからです。
そしてこのために、まだほんの一瞬も完全には 聖霊に渡していないということになります。
渡していたら、確かに渡したと分るはずです。
聖霊の証人は本当にはっきり証言するので、よく聞こえるし理解できるから、あなたにも確信が持てます。
疑いが残るとすれば、それはあなたが 聖霊を通して完全に解放してあげた一人が証言するのを聞くまでのことです。
一旦それを聞けば、もう疑うことはないでしょう。
ACIM-Text- chapter15-2-5
聖なる瞬間はあなたにはまだ起こってはいません。
しかし、起こることは確かであり、それに気づくと十分な確信も持てます。
何にせよ、神の贈り物に気づくとすれば、こんな風にしているだけです。
聖なる瞬間の起こる手順は練習できるし、そうすることで色々学ぶところがあります。
しかしその一瞬の光と煌く輝き、この輝きのうちにかいま見る心象で、文字どおりあなたにはこの世界のことは見えなくなってしまい、それを自分で補うことはできません。
ところが、見てみなさい。
この瞬間に全てが完了し、成し遂げられ、余すところなく与えられています。
ACIM-Text- chapter15-2-6
聖なる瞬間を識別するために、あなたにできる小さな役割をいま実行に移しなさい。
それを実行するに伴い、極めて明確な指示を受け取るでしょう。
この瞬間を識別するようになり、時間を超えた状態として経験するようになると、自分自身は分離していないと感じ始めます。
これに必要な手助けをしてもらえないのではないかと恐れることはありません。
神の教師自身とその教えがあなたの力を支えてくれるでしょう。
これを実行するうちに、あなたから離れていくのは単に自分の弱点だけです。
こうするのは自分の内なる神の力で実践するということだからです。
その力をただの一度でも使ってみれば、絶対にそれを二度と否定したりしないでしょう。
万物が感謝と喜びのうちにお辞儀する存在を、誰が否定できるでしょうか。
その存在を証明する万物を再認識した以上、懐疑心は消え去るに違いありません。
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