奇跡講座テキスト編19章19-4-D第四の障害-神に対する恐れ

19-4-C ⅰ朽ちることなき 身体〔奇跡のコース テキスト編〕

奇跡講座テキスト編19章19-4-D第四の障害-神に対する恐れ 本文

 

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死に対する恐れがなければ、あなたは一体何を見るでしょうか。

もし、あなたにとって死が魅力を持たないものだったなら、あなたは何を感じ、何を思うでしょう。

きわめて簡単にいえば、あなたは父を思い出すようになります。

生命の創造主、生ある全てのものの源、宇宙の父、そのあらゆる宇宙の中の宇宙、そしてさらにそれらを越えたところに在る一切のものにとっての父を、あなたは思い出すでしょう。

とはいえ、こうした記憶があなたの心に蘇る時、平安はさらに最後の障害を乗り越えなければなりません。

その後、 救済が完了し、神の子は完全に正気を取り戻すでしょう。

なぜなら、そこであなたの世界は確かに終わるからです。

 

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乗り越えるべき第四の障害は、まるで分厚いベールのように キリストの顔の前に垂れ下がっています。

しかし、父の愛の中に在るという喜びで輝く キリストが、ベールの向こうで キリストの顔を上げる時、平安は軽やかにそのベールを払いのけ、 キリストに走りより、ついに一つにつながるでしょう。

なぜなら、この闇のベールは、 キリスト自身の顔をライ病患者の顔のようにし、また、 キリストの顔を栄光で明るく輝かせる父の愛の光をまるで血が滴り落ちているかのように見せていたのですが、死に対する恐れがなくなると、それはベールの向こう側の燦然と輝く光に照らされてしだいに消えていくからです。

 

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これこそ最も暗いベールであり、それは死を信じることで維持され、死の魅力で守られています。

死とその支配権に心を捧げることは、いわば厳粛な誓いをたてるようなものです。

それは、絶対にこのベールを持ち上げたり、それに近づいたりせず、さらに、そこにそれがあることを疑ってもみないという、 自我に密かに約束したようなものです。

これこそベールの向こうにあるものを永遠に消し去り、思い出させないようにしておくという、 自我との間で取り決められた秘密の取引です。

ここにあるのは、一つに結ばれるということがあなたを分離の外へと呼び出されることを絶対に許さないというあなたの約束です。

それは、神の記憶がさっぱり忘れ去られたような重度の記憶喪失であり、あなたの本来の自己をあなたから隔てる深い亀裂、すなわちあなたの解離状態における最終のステップをなす神への恐れそのものです。

 

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どうして死への信念が自分を「救う」ように思えるかを見てみなさい。

もしこれがなくなってしまったら、あなたは生命以外の何を恐れることができるでしょう。

生命というものを見苦しくて残酷な暴虐のように見せているのは死の魅力です。

あなたは 自我を恐れていないのと同様に、死も恐れてもいません。

それらはあなたが選んだ友です。

彼らと秘密の同盟を組んで、あなたは神に対する恐れを決して取り除かないと同意しています。

そうでもしなくては、あなたは キリストの顔を見つめて、そして父のうちにて キリストと心をひとつにしかねないからです。

 

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平安が越えていく必要のある障害はどれもみなまったく同じ方法で克服されます。

つまり、それぞれの障害を生じさせていた恐れが、恐れを越えたところにある愛に屈し、それによって恐れが消えて行きます。

この障害についてもそれと同じことが言えます。

平安を手放し、 聖霊を追い出したいという願望は、自分が 聖霊を愛していることに静かな気付きによって次第に消えていきます。

身体を高めるということは、霊(スピリット)のほうを支持すれば放棄されることになります。

あなたは霊(スピリット)を、 身体には絶対に抱くことのできない愛で愛しているからです。

そして、愛の魅力があなたの心を揺さぶり、愛の魅力があなたに呼びかけるにつれて、死の魅力は永遠に失われます。

愛の障害となるもの、そのどれを見ても、その向こう側で愛そのものが呼びかけています。

そしてそんな一つひとつの障害を、それを越えたところにあるものの魅力に引かれて乗り越えられました。

あなたが恐れを望むことで、そうした障害がそこに保たれているように見えていました。

しかし、あなたがそれらを超越した愛の声を耳にしたとき、あなたはそれに答え、それらの障害は消えてなくなったのです。

 

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そして今あなたは、かつて自分が絶対に見ないと誓ったものを前にし、恐怖におののきながら立ちすくんでいます。

自分の「友」に約束したことを思い出し、あなたは目を伏せます。

罪の「すばらしさ」や、罪悪感の繊細な魅力、死を象る「神聖な」蝋細工、そのうえ決して見捨てないと血で誓ったその 自我からの復讐に対する恐れなど、そうしたものがぜんぶ心に浮かんできて、あなたの目を上げてはならないと命じます。

もし自分がこれを見て、面と向かってベールが取り払われるのを受け入れるなら、彼らは永遠に消え去るだろうということを、あなたは気づいています。

あなたの「友」も「保護者」も、そして「住み処」も、すべて消えてなくなるでしょう。

今あなたが覚えていることの全ては、あなたは何一つ思い出さなくなるでしょう。

 

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あなたは、もし自分の目を上げたなら、世界は自分を完全に見放すだろうと思えているでしょう。

しかし、実際に何が起こるのかといえば、あなたが世界から永遠に立ち去るだけのことです。

これこそあなたの意思を再び確立するということです。

目を開いて、それを見なさい。

あなたは、自分ではどうにもならない物事や、自分で制御できないような力、それに自分の意思に反して生じる考えなどに、自分が翻弄されているとは、もはや決して信じなくなるでしょう。

これを見ることは、あなたの意思です。

狂気の願望や、もう一度忘れようという微かな衝動、死のようなものへの恐れから生じる刺すような痛みや冷や汗も、あなたの意思を妨げることはできません。

なぜなら、ベールの向こうからあなたの心を惹きつけるものは、それと分離することなく完全に一つとなったまま、あなたの心の奥深くにも存在しているからです。

 

19-Ⅳ-D(8~14)ⅰベールを取り去る〔奇跡のコース テキスト編〕 →

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編19章目次

19-1    癒しと信

19-2   罪対誤り

19-3   罪の非実在性

19-4    平安への障害

19-4-A   第一の障害‐それを取り除きたいという欲求

19-4-A  i  罪悪の魅力

19-4-B   第二の障害‐「 身体はそれが提供するもののゆえに価値がある」という信念

19-4-B   ⅰ苦痛の魅力

19-4-C   第三の障害- 死の魅力

19-4-C  ⅰ朽ちることなき 身体

19-4-D  第四の障害-神に対する恐れ

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

マニュアル編(教師のためのマニュアル)目次

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目次

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