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奇跡講座(奇跡のコース)テキスト編 第25章「神の正義」25-4本文
第25章25-4 あなたが選ぶ光
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互いに結ばれた心、そして結ばれている事を認識している心は、罪悪感を感じる事はありません。
なぜなら、その人達は攻撃する事は出来ず、この幸福な事実の中に自分達の安全を見て、この状態を喜ぶからです。
その人達の喜びは、その人達が見ている無垢性の中にあります。
なので、その人達はそれを探し求めます。
それを見て喜ぶ事が、その人達の目的だからです。
誰もが、自分が定義する通りの喜びをもたらしてくれるものを追求します。
変化するのは、そうした目標そのものではありません。
しかし、目標がどのように見られるかで、どの手段を選択するかが必然的に決まり、その選択は目標とするものが変わらない限り、変わる望みがないものとなります。
そうして目標が変われば、喜びをもたらすものについての別の定義がなされ、異なったやり方で追及されるので、手段が選択し直されます。
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したがって、知覚の基本的な法則は、次のように言い表す事が出来ます。
「人は自分が見るものを選ぶ。なぜなら、人はそれを喜ぶために見るからである。」
そして、苦しみと罪が、あなたが見るべくそこに存在し続けるでしょう。
どんなものであれ、あなたと願うものと無関係に有害であったり、有益であったりはしません。
あなたに対して、それがいかなる結果もたらすものとなるかを決定するのは、あなたの願望です。
それというのも、そうした結果が歓喜や喜びをもたらすと信じて、それらを得るための手段としてあなたがそれを選択したからです。
天国においてですら、この法則は通用します。
神の子は、その人自身が創造された時の父の目的を分かち合いつつ、自らに喜びをもたらすために創造し、それによって、自らの喜びを神の喜びと共に増大させます。
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それとは違う世界の作り主であるあなたは、平安の住まうもう一つの世界の中で休息し、慰めを見出しなさい。
罪を見つめてはその悲しい旋律を繰り返す物憂げな目と疲れきった胸に、あなたはこのもう一つの世界を選んでいきます。
あなたのもとから、その人達が見て喜べる世界や、その人達の胸が喜びを覚える世界を生起する事が可能です。
あなたの中には、その人達全員のもとまで拡張していき、その人達を優しさと光で覆う心眼があります。
そして、この拡がっていく光の世界の中で、その人達がそこに存在すると思っていた闇は遠くに押しやられ、遥か彼方の影に過ぎなくなり、太陽の光がそれらを無に帰するとともに、やがて思い出される事もなくなります。
そして、その人達の「邪悪な」想念、「罪深い」希望、罪悪や容赦ない復讐の夢、あるいは傷つけたい、殺したい、死にたいという願望の全てが、あなたがもたらす太陽の前では姿を消すでしょう。
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あなたは神の愛のためにこれを行いたいとは思わないでしょうか。
そして、あなた自身のために、そう思わないでしょうか。
それがあなたに何をするかを考えてみなさい。
今、あなたに付きまとっている「邪悪」な想念は、徐々にあなたから遠ざかり、離れたものに見えてくるでしょう。
それらは、どんどん遠くへと離れていきます。
光の前でそれらが退けられるようにと、あなたの内なる太陽が昇ったからです。
それは少しの間、ほんの僅かな間だけ、それとは認められないほど遠くへと歪んだ形で残存しますが、その後永遠に姿を消します。
そして、あなたは無垢性に包まれ、何も恐れることなく、静かに太陽の光の中にたたずみます。
そして、あなたが見つけた休息があなたのもとから拡張していくので、あなたの平安が消え去ってあなたを家なき者にすることは決してないでしょう。
全ての人に平安を差し出す者は、この世界が破壊する事が出来ない家を天国の中に見つけたのです。
充分な広さをもったその家は、世界そのものをその平和の中に抱く事が出来るからです。
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あなたの内に、天国の全てがあります。
舞い落ちる落ち葉の一枚一枚が、あなたの中で生命を与えられます。
かつてさえずった事のある小鳥たちは全て、あなたの中で再びさえずります。
そして、かつて咲き乱れていた花という花の全てが、あなたのためにそのかぐわしさと麗しさを蓄えてきました。
神の子の唯一の家として創造された天国をその人に取り戻すという神の意志と神の子の意志に、どんな目的が取って代わる事が出来るでしょう。
その前には何もなく、その後にも何もありません。
それ以外の場所もそれ以外の状態も時間もありません。
その向こうにも、近くにも、何もありません。
それ以外にも全く何もありません。
どんな形であれ、ありません。
あなたはこの世界の全てに、そして、そこに入り込み少しの間違いを犯した全ての想念たちに、これをもたらすことが出来ます。
あなた自身の間違いを真理のもとに運ぶには、あなたが闇の世界を超えて光の中へと歩む道すがら、天国の光を携えていこうとするあなた自身の意欲によってそれらが運ばれていく以上に、良いやり方があるでしょうか。
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