奇跡講座テキスト編14章14-6 コミュニケーションの光

奇跡講座(奇跡のコース)14章 「真理をめざす教え」より

 

14章14-6 コミュニケーションの光

ACIM-Text- chapter14-6-1

私達が一緒に引き受ける旅は、闇に光をもたらし、無知を叡智に変える旅です。

自分に理解できることなら、恐れるものは何一つありません。

ただ暗闇の中にあり、何も知らないときにのみ恐れを知覚し、それから逃げようとしてより深い闇へと後ずさりすることになります。

それに、ただ隠れているものに怯えることはあります。

それもそれ自体のためではなくて、それが隠れていて見えないということからです。

不明瞭なことに恐れを抱くのは、その意味を理解できないからです。

それが、もしできたら、そのことは明白になり、もはや暗闇のなかにいるような気はしないでしょう。

隠れた価値があるといえるものなど何もありません。

隠れているものは分かち合えないし、その価値も知られていないからです。

隠れたものは別々にされていますが、心を合わせて真価を認めることには必ず価値が見いだされるものです。

隠されているものを愛することはできないので、恐れずにはいられないのです。

 

ACIM-Text- chapter14-6-2

穏やかな光の内に 聖霊があり、あなたがただ心を完全に開いていれば、何一つ隠すものはなく、恐怖となるものは何もありません。

攻撃的な想念も、愛をさけるのではなくて接するようにさせれば、必ず和らぎます。。

愛の光で払いのけられないような暗闇などありませんが、あるとすれば愛の恩恵を受けないように隠れているとしか考えられません。

愛から離れたままになっているものは愛の癒す力を分けてもらえないというのも、分離して暗闇に留まっているからです。

暗闇の番人は注意深く見張っており、こんな幻想を守る番兵を実在しないものから作った当人が反対に番兵を怖がっているのです。

 

ACIM-Text- chapter14-6-3

このように安全だと思わせる奇妙な観念に、想像に過ぎない力をこれからも与えるつもりなのでしょうか。

そのような観念は安全でもなければ危険でもありません。

護りもしないし、攻撃もしません。

全く実在しないものなのだから、決して何もしないのです。

闇と無知の番兵としてそれを当てにするのもただの恐れからです。

それが不明瞭にしていることが恐いのは確かだからです。

しかし、当てにしないことにすれば、恐ろしいと思っていたことがもうそうは思えなくなります。

不明瞭さが護っていたわけですが、それがなくなるとただ愛の光が残ります。

これだけに意義があるし光の中で生きられるからです。

他のものは全て消滅せざるを得ないのです。

 

ACIM-Text- chapter14-6-4

死が生命に屈することになるというのは、破壊することは真実ではないからであるに過ぎません。

罪悪感のない状態の光がその輝きで罪悪感を消してしまいます。

なぜなら、それは双方が隣合わせとなり、罪悪感のない状態にあるという真理がその反対のことは間違っているということを完全に明らかにするからです。

罪悪感と罪悪感のない状態を両方持てると信じるのは無意味だからです。

二つを分けておいてはなりません。

それを分けておいたために、どれがどれか混同してしまい、双方の意味を見失ってしまっただけです。

だから片方にのみ価値があるということに気づいていません。

もう一方には全然何の意味もありません。

 

ACIM-Text- chapter14-6-5

あなたは分離することを自分の父との意思の疎通を絶つ手段だと見なしてきました。

聖霊は、それを遮断されたのではなくて、ただ不明瞭になっているに過ぎないのを回復させる手段だと解釈し直します。

あなたが作ったものは全部、 聖霊が自らの最も神聖な目的のために使える。

聖霊はあなたが神から分離してはいないと分かっていますが、あなたの心の中にはそう思わせてしまうものがかなりあると知覚しています。

だが 聖霊はこうしたもの全部、また他のどんなものをもあなたから離そうとはしません。

決断力というものは、あなたが創造力に代わるものとして作ったのですが、 聖霊はその力をいかにあなたが自分の為になるように使えるか教えてくれます。

そんな力を、自分自身を十字架刑にするために作った者は、聖なる万人 救済の大目的のために、その力をいかに応用すればいいのか 聖霊から学ぶ必要があります。

 

ACIM-Text- chapter14-6-6

意味のわからない遠回しの符号で話す者は、自分の作った言葉を理解していません。

そんな言葉には何の意味もあるわけがありません。

その目的は意思の疎通をはかるのではなく、むしろ混乱させるためだからです。

言葉の目的は意思の疎通だとすれば、こんな話し方が役立つはずがありません。

しかし、そんなに奇妙にねじくれて、意思の疎通をしないことで思いを伝えようとやっきになっていることにさえ、もしその言葉を解釈する存在がその作り主でないとすれば、その言葉を意義あるものにするに足る愛があると言えます。

その言葉を作った者は、ただ心の葛藤を表しているに過ぎず、その想念からは 聖霊に解放してもらえます。

どんなことを伝えるかは 聖霊にまかせておきなさい。

聖霊がそれを申し分なくはっきり解釈してくれます。

なぜなら、あなたがどんな存在と完全な意思の疎通をしているか分かっているからです。

 

ACIM-Text- chapter14-6-7

あなたは自分が何を言っているか分かっていないので、何を言われているのかも分かっていません。

ですが、あなたのために解釈してくれる存在はあなたの異質な言葉の意味合いを察知しています。

その存在には無意味なことを伝えようと試みるつもりはありません。

ただ、意義のあることをみな取り出し、残りは捨てて、真剣にあなたと意思の疎通をするつもりのある者にあなたの本当の意思を伝えてくれるでしょう。

あなたは二つの言葉を同時に話そうとするから、理解できなくなるに違いありません。

ただし、一つは何の意味も成さず、もう一つのは全て意味を成すのなら、その存在だけが意思の疎通の目的にかなう。

他のは邪魔になるだけです。

 

ACIM-Text- chapter14-6-8

聖霊の役目は全面的に意思の疎通を図ることです。

したがって、意思の疎通を回復するためには、何であれ邪魔ものを取り除く必要があります。

だから、邪魔になるものの根源を何も 聖霊から隠さないことです。

聖霊があなたの番兵を攻撃したりすることはないからです。

ただその番兵たちを 聖霊のところに連れていき、光の中ではその番兵たちは恐ろしくないし、仰々しく隠そうとしているだけで、中には何も無い秘密の扉を守る役には立たない、ということを 聖霊にやさしく教えてもらいなさい。

扉という扉をみな開けて、光をさし込ませる必要があります。

神の聖堂には秘密の部屋など一部屋もありません。

扉は神の子を迎え入れるために広々と開けられています。

父が歓迎しようと待ち受けている部屋の扉を自分で閉めてしまわない限り、神が呼んでいるところに行き損なうものなど一人もいないのです。

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編第14章「真理をめざす教え」目次

14-0  序論

14-1  学びの条件

14-2  幸せな学習者

14-3  無罪性を選ぶ決断

14-4  贖罪におけるあなたの機能

14-5  贖罪の環

14-6  コミュニケーションの光

14-7   聖霊と知覚を分かち合う

14-8  聖なる出合いの場

14-9  聖性の反映

14-10  奇跡の同等性

14-11  真理の識別法

 

奇跡講座(奇跡のコース) テキスト編、ワークブック編、マニュアル編 各目次

テキスト編 1章~31章 目次

ワークブック編 レッスン1~365 目次

教師のためのマニュアル編 1~29 目次

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目次

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